今回は、僕が東京ディズニーランドのパーク内で見た中で、最高に素晴らしいシーンをご紹介します。
それは!
目次
花火を見る人々の、姿と表情を見ること
です!
どういうことかって?
ご説明しましょう。
★
東京ディズニーランドでは、閉園時間が22時の日に、夜の花火イベントが開催される。
(2019年8月現在はお休みしているようですね)
大体夜20時30分くらいに、数分間行われる。
そんなに混雑していない日の夜、晴れた日で、しかも風がそんなに強くない日に、運よく来園したなら。
ぜひ、広い場所を真っ先に探して、花火の打ち上がる方角をキャストに確認しておき。
時間にその場に駆けつけられるよう注意を払って日中を過ごしてほしい。
そうして夜を迎え、幸運なことに風向きがパーク方向に振れていなければ。
きっと花火は無事、打ち上げを迎えることだろう。
その時、確認しておいた最も花火がよく見える位置の、少し手前に陣取っておくことをお勧めする。
そしてさらに、その時を迎えたなら。
夜空に打ち上がる火の玉が弾けるその瞬間に、花火に背を向けて、地上に目を凝らして欲しいのだ。
そこに広がる光景は、言葉で表現できないほどの感動に満ち溢れているはずだ。
花火に背を向けているのになぜ?
そう思ったことだろう。
園内は花火に合わせて音楽が流れ、照明も最低限の街灯を残して消灯され。
かなり暗い空間ではあるが、眩しい光が空から降り注ぎ、人の顔を照らせるくらいの明るさは残されているから心配はいらない。
広場を眺め渡せば、そこには花火を見ているゲストが大勢、しかも空間いっぱいに広がって鑑賞している。
その人たちの表情を観察して欲しい。
夢を見ているかのように、みんな、素晴らしい表情をしているのだ。
誰もがその場に立ち尽くし、空の一方向を見上げ、時が止まったかのように佇んでいる。
僕はどんな花火より、彼らゲストの表情の方が遥かに美しさを感じる。
それを見るのが密かな、何よりの楽しみであった。
その例えようのない、喜びと至福に満ちた表情たちに気づいてしまったら、もう花火の綺麗さなんてどうでもいいと思えるくらいだ。
ぜひ、幸運が重なったら。
その素晴らしさに、気づいて欲しい。
テーマパークで最も素晴らしいのは、アトラクションでも食事でもグッズでもない。
キャラクターですらない。
来園している、夢を見ている人々なのだ、という真実を。