パーク内では怪我人や病気の人はどうなっちゃうの?

7 min
医師の写真
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みなさんこんにちはー!
あっくんさんです。

みなさんがTDR両パークに遊びに行く時は、事前に万全な準備をして行くかと思います。

それでも、遊んでいるときに、突然体調が悪くなることもあるのが人間というもの。

もしパーク内で体調が悪化した時はどうすればいいのか。
ご存知の方、利用された方もいるかもしれません。

こんな時は、パーク内に「救護室」という施設があるんですね。

救護室というと、まるで緊急の時だけしか使えないようですが、そんな事はありません。
今回は、そんな緊急性のある、でも誰にでも起こりうる「体調」が悪化した際のお話をしましょう。

今回のお話も、僕がキャストだった当時の話を元に構成されています。現在とは異なる部分も多々あるかと思いますので、参考程度に読んでくださいね。

それではみなさん、行ってらっしゃ〜い♪

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ランド内に救護室は、3ヶ所ある(はずだけど…不明です)

どこにいても、突然の体の不調というのはありえる事態です。

楽しいパーク内でのひとときも、具合が悪くなっては台無しです。
とはいえ、いくら念入りに体調管理をしても、なってしまう時はなるので仕方がありません。

では、もし具合が悪くなったりしたら?どうするか。

まず動けるか動けないかによります。
どちらにせよ、近くのキャストに声をかけましょう。動けるなら、最寄りの救護室までエスコートしてくれます。もちろん場所を知っているなら、自力で行ってもOKですよ。

場所をお教えしましょう。
え、公式サイトに載ってる?失礼しました。

ここですねー。

ざっくり過ぎだな……。
カリブの海賊の左側の道を奥へ入っていくと、トイレの横にあります。

公式サイトを見ると、中央救護室しか掲載されていませんね。

実は、僕が現役の頃は、ランドには全部で3ヶ所ありました。
中央救護室以外に、

ウエスタンランド救護室
トゥモローランド救護室

があったんです。
ただーし!

その2つは、場所がバックステージにありました。
中央救護室は、入口がオンステージ(表側)にありますので、お客さんが自分で入っていけるんですよ。

ところが、その2つの救護室は裏側ですから、まず場所が分かりません。
なんじゃそりゃ、ですよね。

どこにあるかって?
内緒です(笑)

いやね、公式サイトに掲載されていないので、おそらく明らかにしたくないんではないかと思います。あるいは、今はもう存在しないのかな……
このへんの最新情報を僕は知りません。ごめんなさい。

ただ、一日数万人が訪れる場所に、救護室がたった一箇所しかないのは不自然だなと思いますので、廃止することはないんじゃないかと。
あ、秘密にする理由が分かったぞ。後で説明します。

話はそれますが、救護室って病院じゃありませんから。一時的な応急処置のための施設です。
薬もくれるけど、一日分だけでした。
救護室を利用したら、必ずかかりつけのお医者さんへ行って下さいと言われます。

肝心の場所については、ヒントをあげます。
ウエスタンランドとトゥモローランドに、2つの救護室がある。
なにか共通点、ありませんか?

超おまけのヒントは……僕がやったことのあるアトラクションは?
このブログを読んでいる方なら、すぐ分かりますよね?
そう、そのへんにあるんですよ。(笑)

必要性があるから、施設は存在する、っということ。

なので、具合が悪くなったら、まずはキャストに声をかけてください。

しかもこの2箇所は、オープンしている日でも営業時間が短いのです。
確か10〜18時くらい、しかもナースがいるだけで医師は常駐していませんでした。お医者さんは中央救護室にしかいなかったです。
朝や夜間、閑散日はクローズしているため使用できない場合があります。営業時間外は、中央救護室まで連れて行かれます。
そう、それが秘密にしている理由です。

現在のコロナ禍において、パークは人数制限を行っています。

実はこの2つの救護室は、パークが空いている日は一日中クローズしていました。入口のドアに「closed」の看板がかけられ、鍵がかかっていて開けない。
1〜2月くらいとか、全然人が来ない時期は閉めっぱなしでしたね。

なので、コロナ禍における制限期間中は、たとえその2つは存在していても、営業しないんじゃないかと、僕は予想します。

ディズニーシーにも、きっとどこかにサブの救護室があると思います。
あそことあそこの付近かな……。

自分で歩いて救護室に行けない場合は「搬送」される

次に、自力で歩けない場合です。

具合が悪過ぎてとてもじゃないけど歩けないとき。
もちろんキャストに声をかけてください。状況にもよりますが、おそらく車椅子を用意してくれます。
それに乗って、救護室まで行きます。お連れの方も同伴です。

さらに、もっと具合が悪いとか、倒れてしまったときは?
もう車椅子に座っていることすらできないときですね。あるいは、意識がなくなっているくらいの急を要するとき。

そんなときは、ストレッチャー(担架)に乗せられて移動します。

パーク内をのんびり移動なんてしません。現場から最も近い、裏側のバックステージへ運び出し、そこから救急車に乗せられて救護室へ。

たまーに、パーク内をストレッチャーが運ばれていくのを見かけたことがあります。

ある年の、真夏の猛暑の真っ昼間に、運ばれていくゲスト……じゃなくてキャストが運ばれてる!(笑)とか。
ファンタジーランドのお店のキャストがぐったりして、ストレッチャーの上に横たえられていました。
そう、キャストも搬送されるのです(笑)。

あるいは本当に危険な場合は、そのまま園外の病院へ搬送されます。
もはや一刻も早く搬送しなきゃって状況です。
危篤状態とも言えるくらいのレベルだと、ストレッチャーを押して移動するのでは間に合わないので、救急車両が登場します。

園内に、救急車が進入していきます。混雑したパーク内であろうと、緊急なら致し方ないというわけですね。
僕は一度、救急車がゆっくりと徐行して進むのを、ちらっと見かけたことがあります。

やっぱり、真夏の猛暑の日は大変ですね。救護室もいっぱいになってしまうようで、無線で全救護室が満床になりました、という情報が送られてきたものです。

真夏の酷暑の時期には、仮設の救護室が設置されていた年もありました。

受付、問診、その後のやり取り

中央救護室受付(TDR公式サイトより)

上の、現在の中央救護室は、昔とちょっと違いますね。
昔は受付カウンターの右脇が開いていて通れるようになっていて、そこから奥へ入れたはず。インテリアはほぼ同じ。部屋の真ん中には何もなくて、両側の壁際にベンチがありました。

さて、救護室に到着しますと、まずは受付ですね。

僕たちキャストが直接、ゲストを救護室へエスコートする場合。

扉を開けて「失礼しまーす」と入っていくと。
普通の医院みたいに、受付があります。
ここからは普通の診療所と同じだと思います。

僕もよく、救護室へゲストを連れていきました。

スプラッシュマウンテンに乗った後で、気分が悪くなってしまって……という方は時々いますので、救護室へお連れするんですね。

受付にいくと、さっそく看護師の方が、
「今日はどうされました?」
と問診が始まります。

僕は具合の悪いゲストを送り届け、自分の役目が終わったので、ホッとして帰ろうとすると、

「ちょっと待ってください、こちらに記入を」
と呼び止められ。
書類に記入させられます。

えっ僕は別に具合悪くないですけど、なんで書かなきゃいかんのって言いたくなる(笑)。

まあ、単なる書類上の記録をつけたいだけだと思いますが。
所属部署名と名前を書かされます。
はいはい、運営部運営課、スプラッシュマウンテン。と、名前を記入。

「はい、乗った後で、気持ちが悪くなって……」
とゲストが看護師さんに症状を説明している横で、所定の用紙を書かされる僕。

まあでも、それが終われば僕の役目はおしまい。

中央救護室へのエスコートが終わると、一人オンステージをクリッターカントリーへ戻ります。

今日も混んでるな〜、とカリブの海賊やらジャングルクルーズの入口前を通りながら、おっ、けっこう待ち時間あるやん、と眺めつつ帰るわけです。

僕も救護室を利用したことがあるが、医師は…〇〇医者であった

実は。
僕も、救護室を利用したことがあります。2回ほど。

一度目の時の話です。
僕がウエスタンリバー鉄道の勤務をしている時でした。1992年くらいだったかな。いやその翌年だったかも。

ある日、勤務中に突然、左肩に激痛が走ったんです。

汽車に乗っている時から始まって、やたらと痛い。汽車のガラス窓の支柱についている手すりを握っていても、力が入らない。
しばらくすれば治るかな、と思ったけど一向に治らない。

それで、乗り場前でベビーカー整理とかをやっている時に、トレーナーさんに打ち明けて。
「なんかめちゃくちゃ肩が痛くて」
「救護室、行ってきなよ」
「いいんですか」
「いいよ」
というわけで、ローテーションを抜けて、中央救護室へ向かいました。

キャストが自分で救護室へ行くときはどうするか。
たしか、オンステージの入口から堂々と入っていったと思います。
裏側に入口があったかな?いや、なかった気がします。はっきり覚えてない。ゲストみたいに表から行くのって変な感じだな、と思ったのを覚えているので。
(後年、裏口が作られた覚えがあります)

受付で症状を伝え、受付の横を通り、中に入れてもらいます。
ここからは、今まで見たことのない領域です。それまでは受付で書類を書くと終わりでしたから。

診療室に入ると、医師がいました。
かなり年配の、おじいちゃん先生です。
「どうしたの」
「はい、肩が痛くて」
診察が始まりました。

「うーん、なんかそういう病気、持ってるの?」
「いえ。急に痛くなって」
「ふーん。じゃ、上、脱いで」
シャツをめくりあげて、聴診器で内診を行います。
クルッと回って、背中も。
「うーん、分からないね」

分かりませんか。
「あーもうすぐ5時だよ、俺もう帰る時間なんだけどな」

えっ、帰るって言った?(笑)
めんどくさそうな顔をする先生。

「一応心電図、取るか」
「あ、はい……?」

心電図ぅ?
いや僕、心電図を取られるの、初めてなんですけど……!

なんか、オオゴトになってきたな……。

先生は、診察台を指し、
「そこに寝て」
僕は診察台に、移動。
「上半身は脱いで」
僕は着ていたシャツを脱ぎ、仰向けに。

助手の看護師さんが来て、色々始めます。
先生は、脇に置いてあった心電図を計測する機材を近くへ引き寄せ。

「なんかあっちゃまずいから。心電図取ろう」
ガチャガチャと機材を用意し、電極?を2つ取り出します。
僕の胸の真ん中あたりと、脇腹に、なにかクリームみたいなものを塗りたくり始めました。
ベチョッとした感触が、気持ち悪い……

「電極をつけるから」
その上に電極を貼り付け。
テーピングのテープみたいなので、固定します。

なんか、めっちゃヤバい状況なんだけど……(汗)

心電図の機械が波形を印刷した用紙を、ゆっくりと吐き出します。
それを見ている、おじいちゃん先生。

「うっ! これは!」
大げさに驚く先生。

えっ、なになに???
動揺が走る、僕。

こりゃ……大変だ!

た、た、大変って何????

まさか、僕の心臓かどこかに重大な病気が見つかったとか???
(俺、心臓病だったのか……?)
めっちゃ焦る僕。

「……あ」
先生は何かに気付き、急に僕の体に貼り付けた電極を剥がします。

「逆じゃないか」
剥がした2個の電極を、逆の位置に張り直す先生。

「ったくもう、逆だよ。あいつったら」
と、看護師の方を見る先生。

え、電極をつけたの、あんたじゃね?(笑)

看護師さんじゃなかったでしょ……

「いやー波形がおかしかったから。あんた相当にまずいよと思ったんだけど」
言い訳して、笑う先生。

「ほーら、これでいいんだよ」
波形を見て、安心する先生。

特に異常なところはなかったみたいです。

「じゃ、私は帰るからね。しばらく寝てて」
というなり、先生は去っていきました。

ふーん、救護室の先生って、9時-5時のシフトなのか。
と、気付きを得る僕(笑)
腕時計を見ると、とっくに5時を回っていました。

しばらくって、どのくらいだろう。
よく分からないので、小一時間ほど、僕はそこで寝ていました。
さすがに居心地が悪くなって落ち着かなかったので、帰ることにしました。

しばらく寝ていたせいか、肩の痛みもすっかり消えてしまい。
あの痛みは何だったんだろう?というくらい、完全になくなっていました。

帰りに診察券をもらいました。
なるほど、普通のお医者さんですね(笑)

勤務に戻ると、
「おかえり。あそこの医者、ヤブだったろ」
「はい、ヤブでした」
「だろ。ヤブなんだよ(笑)」

なんだ、有名なのか(笑)

というわけで、僕の救護室のイメージは、あのおじいちゃん先生のせいで完全に塗り替えられてしまったのでした……。

あくまでも昔の話ですからね!

今はもっと優秀な先生がいると思います(笑)

中央救護室の診察券は、退職時に返却する決まりになっています。
僕も退職の手続きの際に、返却しました。

ところが……
僕は実は、中央救護室へは2回行ってるんです。

2回目はそれからずっとあとのことなので、当然診察券など持っておらず。
新たに発行してもらいました。

なので、1枚は返却したけど、もう1枚は残っているはず。

見つかったら、載せますね(笑)

というわけで、救護室のお話は以上です。
パークに遊びに行く際は、くれぐれも体調には気をつけてくださいね。
無理はしないように。

それではみなさん、さようなら〜!

お医者さんは選びましょう!
選べるなら、だけどな!(笑)

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