TDRストーリーペーパーの、誰ももらったことのない話

5 min
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みなさんこんにちはー!
あっくんさんです。

今回は、衝動的に語ってみたいと思います
(いつものことだけど)

というのも、きっかけは

こんなツイートを見てふと思い出したからです。

https://twitter.com/CotE_0904/status/1613138202252148737

あれ、そう言えば・・・

ストーリーペーパーって、僕が現役の時に始まった制度(サービス)だぞ。

形を変えて、今まで続いていたのか〜、とちょっとうれしくなりました。

といっても僕が発案したわけではないです(当然ですが)

というわけで、今回もさっそく行ってみましょう!

例のごとく、この記事は昔の僕の体験にもとづくお話ですので、
現在のパークの実態とはかなりかけ離れた内容であり、過去の逸話だという点をお忘れなきよう、お願いしますね。

それでは出発でーす!
ぴらぴら(紙の音)

あっお客さん券がないとこっからは入れないんすよー

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ストーリーペーパー?何それ美味し・・・

そもそもストーリーペーパーとはなんぞや?
というところから始めましょう。

最近は全然行ってないので知らんのですが、
以前、特定の施設、主にアトラクションですが、そこで一枚の紙切れをもらえることがありました。

縦長の、カラーでプリントされた一枚紙で、内容はその施設に関する説明文が書かれたものです。
ただの説明文なので、特別なイベントがあってその説明が書いてあるわけでもないし、それを持っているからといって特別なサービスを受けられるわけでもないです。

何度も利用している方なら、そんなの知ってる〜ってことしか書いてないですね。
どちらかというと「誰でも知っとるわ」的な、相当に価値の低い内容と言っても過言ではありません。

主に、バックグラウンドストーリーについて触れていることが多いですね。

ちなみに、バックグラウンドストーリーとは、その施設に設定された物語のこと。

TDRの全施設には、どれも独自の物語設定があると言われています。各テーマランド(シーはテーマポート)ごとに時代や場所の設定があります。

立地場所のエリア設定に即した物語になっていて、その場を訪れたゲストたちがその世界に「脳内イメージ」においても浸れるように、工夫されているというわけですね。

ストーリーペーパーはよりアトラクションを深く楽しむための再発見アイテムと想像する

そもそも、ストーリーペーパーは訪れたゲスト全員に提供されるサービスではありません。

今は障害者ゲスト向けサービス、という形で配布されているようです。

そう言えば、そんな説明が当時あったかも・・・(すっかり忘れていました)

で、僕が現役の頃に、ストーリーペーパーが5つか6つのアトラクションで製作され、始まりました。

確か1990年代の終わり頃、1999年前後とおぼえています。
(この後に書く逸話の中に出てくる人物が、ちょうどその頃一緒に勤務していた人なのです)

ただ僕は、もう一つの隠された意図があったと想像しています。
何かって?

アトラクションって、派手な(人気)アトラクションと、地味な(不人気)アトラクションがありますよね。

(正直言うと僕は「人気」「不人気」という言い方が好きではないので、待ち時間が比較的多い/少ないアトラクション、と言いたいのですが、今回は理解しやすいよう使用します)

頻繁に来園する方にとって、アトラクションは繰り返し利用しているので内容も知っているし、何なら背景のストーリーも知り尽くしています。


でもそうでない方は、派手か地味かで判断しがちです。特に、人気のあまりないアトラクションは、ただ黙々と乗るだけ。乗ったらすぐ次へ・・・単なる時間消化目的、みたいな感覚になっているのではと思います。

別に嫌いなわけではないけど、やっぱり地味な施設は、それなりに消化的意味合いが強くなっている印象があります。

それって悲しいですよね。

特に僕は、最初はマークトウェイン号から始まって、スプラッシュ・マウンテンへ異動したので。
比較的空いているアトラクションも、超混雑しているアトラクションも、どちらのキャストも体験しているので、両者の魅力の違いもよく分かるんです。

混雑するから面白いアトラクってわけじゃないし、
空いているからつまらないアトラクでもないんだ!

ここだけは力説しておきたい。

そう!
そうなんですよ!

でも、地味なアトラクションであっても魅力はある。それを伝える方法はないか?

それなら、背景にあるストーリーを紹介すればいい。

バックグラウンドストーリーを知ってもらえれば、地味めのアトラクションであっても、楽しんでもらえる。

そんな隠された意図があったのでは、と思っています。

ストーリーペーパーの企画に提出した僕のアイデアは?

1999年頃の、平和なある日のこと。
僕はスプラッシュ・マウンテンで勤務していました。

すると、
ワーキングリード(責任者)のアイちゃん(♀)が何やら資料を持ってきました。
パラパラっと出したそれを見せてくれた。

「今度、うちでもこんなペーパーを作るらしいんですよ」
と。

縦長の印刷されたカラフルな用紙は、たしか数枚あって。

ジャングルクルーズやウエスタンリバー鉄道、魅惑のチキルーム等5種類くらいありました。
どれもアトラクションの説明文が記載され、イラストが配置された、非常にクオリティが高いもので、どこかで販売されていてもおかしくない出来。

「ふーん」
僕はそれらをじっくり観察していました。

確かに。すごくできが良い。

「アトラクションの紹介をする配布物で、ゲストに配るために作るみたいなんです」
「ずいぶん立派なやつを作るんだね」
「他のアトラクはもう完成してるんですけど、次はスプラッシュの分を作るんで、アイデアがあったらそれを取り込みたいって言ってるみたいです」

現場からアイデアを聞き入れて、デザイナーがそれを元に正式にデザインするということらしい。

「あっくんさん、こういうの得意そうですよね。何かいいアイデアあります?」

おそらく彼女は社員なので、
上司から自ロケ(自分の部署)のアイデア出してこい、とか言われて。
で困って、まあ誰かこういう面倒なのをやってくれる人が一人くらいいるだろ、
って思って、僕のところに持ってきたのでは?と推測。笑

ノリノリってほどでもないけど、そういうアーティスティックな活動は、
悪い気はしないので。笑

「うん。考えてみるよ」
と答えました。

で、数種類のサンプルのペーパーを受け取り、
家に持ち帰って、じっくり観察してみました。

気づいたのは、
どのアトラクションのペーパーも、しっかりストーリーを紹介しているなということ。

このアトラクションが、どう紹介すれば魅力的に映るかを、しっかり考え込んで制作されている。
スプラッシュのも、それに負けないくらいいいものを作らなきゃ。

まるで自分が作るかのように、真剣に考えてみました。

しかし驚きだ。
企画としては、決して大々的に知らせる性質のものではないけど、パークで使用する印刷物で、現場に意見を聞かれるなんて今まで一度もなかったな。
奇跡的な現象と言ってもいい・・・

スプラッシュ・マウンテンなんだから、
当然山(滝つぼ)をメインにしなきゃでしょ。

それと合わせて、ストーリーを配置すればいいんじゃないかな。

ただそれだけだと、なんとなく単調な気もするな・・・
PCで打ち込んでから印刷して。

あれこれ考えて。
数日後に提出しました。

(確かオレ、当時提出したアイデアの紙を、印刷して取っておいたはず。
どこかに残ってるんじゃ・・・)

と思い、探してみました。

ありました。

裏面の分もあったはずだけど、それはなかった。

数日後、アイちゃんに出すと、

「わーありがとうございます! えーすごい、さすがじゃないですか!」
と喜んでくれました。

まあ、どこまで反映させてくれるのか分からないけどね。
どうせ企画だけ聞いといて、完成したら全然違うのが出てきそうだけど・・・笑

というわけで、
それから数ヶ月して、完成品ができあがって来ました。

さて、出来具合はどうでしょうか?

というわけで、実物と比較して・・・

・・・

 

 

 

あ?

ない?

・・・ない。

 

 

スプラッシュ・マウンテンのが、ない???

・・・まさか、
自分のアトラクションのを持ってない・・・?

しまった。
まさかスプラッシュ・マウンテンのを持っていないとは・・・。

あまりにも頻繁に目にしていたせいで、確保するのを怠ったか。
(いや駄目なんだけど、でも一枚くらい持っててもしかるべきじゃ?)

まさかのオチ。
期待していたみなさん、ごめんなさい。

お詫びに、ネット上で公開しているサイトを見つけたので見てください。

・・・全然似とらんやん。笑

結論。
全く活かされなかったようです。
(まあちょっとは面影あるかも、程度・・・涙)

 

 

というわけで、今回はここまで。

それではみなさん、さようならー。

ぺらぺら〜

あーお客さんすたんばいえんとらんすはあっち。あの手すりのとこから入ってね〜

 

 

 

【注意】
ストーリーペーパーは非公式な配布物です。ので、
キャストさんにお願いしても在庫がないかもしれません。
また、現在は企画自体がなくなっていてやってませんと言われるかも。
(なくなり次第終了したのかも)
手に入らないのが普通だとご認識くださいね。

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あっくんさん

あっくんさん

元TDLにてアトラクションキャスト勤務を経験した十数年間を回想する場。このブログはそんな僕の、やすらぎの郷でございます(笑)。

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