なぜディズニーキャストは正社員になるのが難しいの?

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みなさんこんにちはー!
あっくんさんです。

今回は、キャストに憧れる方というより、実際にキャストになれた方が抱く疑問についてお答えしたいと思います。

ようやくキャストになれた人が、それなりに頑張って仕事に慣れてきた頃。

コツを掴んで、だんだん面白さに目覚めてきました。すごい、めっちゃ面白い!と感じる時期があります。
たとえば、ゲストに喜ばれたとか。
あるいは、先輩キャストに褒められたとか。

自分の頑張りが認められた時って、仕事がめっちゃ楽しくなりますよね。
しかも自分がずっと憧れてきた仕事をしている。着たかったコスチュームを着て、オンステージに立っていると。
もう、嬉しくて次の勤務に行くのが超楽しみ、くらいに感じている頃。

一つの疑問が浮かんできます。いや、願いかも。

「正社員になれたらいいのに」
と。

キャストの仕事にやりがいを感じた人は、ほぼ全員が考えることだと思います。
でも、実際はほぼ、なれないんですよね。
念のため。可能性はゼロではありません。オリエンタルランド社のキャスティング用サイトを見ても、それが記載してあります。

でも。
経験者から言わせてもらうと、その可能性は限りなくゼロに近いです。
とっても難関ですよ。

こんなツイートをしたんですが。実際その通りでして。

なぜなのか?
それを説明しましょう。
それでは、いってらっしゃーい!

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大昔は社員登用制度があったが、廃止された

僕がキャストになりたての頃。リード(責任者)だったF原さんに聞いたことがあります。

あ、F原さんというのは、舞浜戦記に登場する、蒸気船マークトウェイン号の当時のリードの一人だった方ですね。

「準社(員)って、社員になれないんですかね」
こんな聞き方じゃなかったと思いますが、なんとなく疑問に思っていたことを口にしたんです。

F原さんは言いました。
「昔はあったんだよ、社員になれる制度。オレもそれで社員になったんだ」

へえー。

「でもなくなっちゃった。だって社員になれた途端、みんな辞めちゃうんだよ」

どういうことなんでしょう?

「社員になると異動があるんだよ。それまでオンステージで働いていたのに、いきなり異動でバックとかに回されて嫌になって辞めちゃうんだ。それで制度がなくなったんだ」

ふむふむ。
理想と現実は違うってことですね。オリエンタルランド社も普通の会社です。異動は当たり前にあります。しかも逆らえない。それまでオンステージでゲスト対応をしていた社員が、翌月から突然バックステージの、全然知らない部署に異動になってしまう。

それじゃ、キャストになった意味がないですよね。
で、辞めてしまうと。

裏方もキャストだけど……耐えられず退職を選ぶ人も

バックステージ勤務のキャストは通常、メンテ服を着ます。
本社勤務なら私服(スーツ)ですが、バックステージは紺色のシャツとスラックスの、地味〜なメンテ服っていう上下のコスチュームを着ることになります。

オンステージではほとんど見かけることのないメンテ服。時たまパークの隅っこを目立たないように(笑)歩いているのを見かけます。

もし見かけたら、それがメンテさんです。部署は様々ですが、ゲストと会話することはほぼありません。
僕もメンテ服を着たことがあります。オンステージをコソコソ歩いたことがありますが、なんていうかキャストっていうより関係者って気分になります(笑)。

あっ、でもその時はゲストに話しかけられたんだった(笑)
その話はまた改めて。

それまでオンステージで可愛いコスチュームを着ていた人が、突然メンテ服を着てゲスト対応とは全く異なる仕事をしろと言われる。そりゃ嫌にもなります。

また、新卒で入社できたラッキーな方もいますが、やはり配属先は自分で選べない(はず)。たとえ最初に好きな部署に配属されても、その先ずっと同じ部署にいられるわけでもない。

そんなわけで、定着率が悪いから、制度が廃止になってしまったわけです。

何だか悲しいですね。そりゃ仕事ですから、会社の指示に従わないといけないんですけど。

現在の社員への昇格制度は、現在の職種そのままに社員に昇格できるようですね。
でも、だからこそ、条件が厳しくて狭き門になっています。
(ひょっとしたら、最近はもっと緩やかになっているかもですが)

正社員はそれだけの価値を持った人だけがなれる役職

会社務めをしたことがある人なら分かると思います。
正社員になるということは、それだけの価値がある人材になるということを意味します。
キャストとしての社員とは、要するに、責任者になるということ。

それだけ価値のある人に、あなたはなれますか?
なれそうですか?
なれる自信はありますか?

また、会社から辞令が下りて、全然知らなかった部署に行けと言われたら。
あなたは、行けますか?

それに「はい」と言える人だけが、社員でいつづけることができると思います。

余談:異動にも奇跡が訪れることもある

僕が最初にキャストとして勤務した、蒸気船マークトウェイン号。
その時リードだった方々も、やがて異動していきました。同じアトラクションに異動した方もいれば、全く違う署へ異動した方もいました。

前述のF原さんは、アトラクションからセキュリティへ異動し、やがてさらに異動していったみたいです。その後は僕は知らないんですが。

その頃マークトウェイン号には、Nさんというリードがいました。この人も突然異動となり、裏方の、現金を管理する部署へ行きました。

当時のTDLにはパスポート以外に入園券というものがありまして、アトラクションを利用する際にチケットを買う制度がありました。

マークトウェイン号はEチケットでした。
で、ゲストから受け取ったチケットは、入口のキャストが回収してすぐにちぎってしまいます。
そのチケットは閉園後にまとめて袋に入れて、バックステージの、とある窓口へ持っていき、そこへ返却します。

その窓口の部署に、Nさんは異動したんですね。だから異動後も顔を合わせることができました(笑)
たまに僕がチケットを持っていく担当になり、そこへ行くとNさんがいて、

「どう、元気?」
なんて挨拶を交わしていました。

それから、約11年ほどの歳月が過ぎまして。

なんと!
そのNさんが運営部に復活したんですよ。
しかもそれがなんと驚くことに、スプラッシュマウンテンへ!

もう、びっくりですわ(笑)

僕はNさんがスプラッシュマウンテンのコスチュームを着た姿が、もうおかしくて。
異動してやって来た初日、彼に再会した途端、ニヤニヤが止まらなかったです。

「おっっっ久しぶりです!」
と言うと、

「いやー、オンステージは久しぶり過ぎて。全然慣れないね」
と言う。

こんな奇跡もあるんですよね。

人事って、不思議なものですよ。
一体誰が仕組んだのか、って感じです。

そんな奇跡があるなら、異動も悪くないかなって感じです。

あ、僕自身は、社員にはなりたいとは思わなかったですね。
それもまた、別の話で。

それではみなさん、さようなら!

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あっくんさん

あっくんさん

元TDLにてアトラクションキャスト勤務を経験した十数年間を回想する場。このブログはそんな僕の、やすらぎの郷でございます(笑)。

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