三大マウンテンの監視カメラから見る、風情ある名シーンと迷シーン

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監視カメラ画像
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今回はマウンテン系アトラクションの、モニタカメラについてお話しましょう。

これはアトラクションキャストでないと、絶対に知ることのできない秘密です(笑)。

どの山も、ゲストが乗り物に乗って出発してしまうと、キャストは目視で安全かどうかの確認ができません。
安全確保は必須。しかし一緒に乗っていくわけにもいかない時は?

そう、カメラで監視するしかありません。

アトラクションキャストは常時、館内に設置された監視カメラで、利用中のゲストの安全を確保しています。

今回はそんな秘密のお話です。

僕はスプラッシュ・マウンテンのキャストでしたが、実はビッグサンダー・マウンテンとスペース・マウンテンの勤務もした経験があります。

3つの山を全部経験しているキャストはかなりレアキャラです(笑)。
まるではぐれメタルみたいな存在ですね、と自画自賛。(になってるのかな?)

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三大マウンテンの、それぞれの監視カメラの数と特徴を紹介

3つマウンテンの中で、最も監視カメラとモニタ画面が多いのがスプラッシュです。全部で20台(だったかな)のモニタでボートを追いかけています。

スプラッシュ・マウンテンの監視カメラがこれだけ多いのは、乗船時間が10分少々あって長いことと、同時に動いているボートの台数が多いのが理由だと思います。

基本、1台のカメラが撮影している映像は、1台のモニタ(ディスプレイ)に表示していて、それをキャストが常時見ています。

ビッグサンダー・マウンテンはどうでしょうか。
全部で7箇所のカメラで監視しています。少なく感じますが、それで間に合うようです。
駅にいるキャストがばっちり監視していますからね。

スペースマウンテンは、全部で5箇所。さらに少ないです。でも乗車時間が短いからそれで十分なんですね。

カメラの箇所は秘密ですが(というか忘れました)、モニタの数や位置は、どこで危険行為をしやすいかという基準で設置されているのだな、と思います。

カメラは赤外線カメラで撮っているので、暗い場所でもちゃんと映ります。
光るもの、たとえばタバコを吸ったりすると火の灯りがギラギラ輝くのですぐ分かるのです。
たまにいるんですよね、乗ってる間ならバレないだろうと喫煙する人。
しかし内部は引火しやすいものばかりなので、運営側としては火気には非常に神経質です。

もし、危険行為を発見したら、すぐに館内放送でやめるよう伝えます。

それでもやめなければ、もう止めるしか方法がありません。
緊急停止ボタンを押します。
(ここから各山で対応が異なりますが割愛)

みなさんが安全にアトラクションを楽しんでもらうためですので、やむを得ないのですが、しばらくの間停まってしまうのは残念なことです。
楽しいからはしゃいでしまうのは分かりますが、盛り上がりすぎた時は、キャストが制止するしかないのですよね。
くれぐれも、他のお客様が迷惑する行為は自制してほしいものです。

キャストも監視していて危ないな、と思ったらかなり緊張します。
(ああ、これ止めなきゃ駄目かな……)
でも、緊急停止させるのは勇気がいるものなんですよ。

トレーナーは危険だと思ったら迷わず緊急停止ボタンを押して、と教えますけどね。

さて、2つの山に関しては僕の勤務期間が短かったのであまり覚えていないのですが、スプラッシュに関してならちょっと突っ込んだお話ができます。

ボートの安全確認を妨害するお邪魔なヤツら

監視カメラの写真

監視カメラは基本、館内を映しているので乗り物を中心に撮影しています。

スプラッシュとビッグサンダーは背後から撮影しています。
ずっと後ろを見ていればカメラに気付くかもしれませんが、首が疲れますのでやめましょう(笑)。

あ、スプラッシュダウンフォトは対象外ですよ。あれは監視カメラじゃありませんからね。

スペースマウンテンは、何と正面から撮っているカメラがあります。内部が真っ暗だからか、ロケットに乗っていても、カメラに撮られているなんて気づきませんよね。
乗車中のお客さんの顔もバッチリ見えます。

ここからはスプラッシュ・マウンテン限定のお話。

カメラの中には、屋外の部分を撮っていて、外の映像が映るディスプレイもあります。

ボートが滝から落ちて、地下を走リ抜けるとマークトウェイン号乗り場の脇を通りますよね。そのあと水路がUターンして戻る箇所。
あの辺を撮影しているんですが、色んなものが視界に入って来ます。

春から夏にかけて。
どこからやってくるのか、カルガモが現れます。親子で行進して、水路の岸を歩いているのです。
ちょうどカメラの前を横切ることがあります。安全確認を邪魔されてしまいますが、まあ仕方ないかって感じです。

ボート上のゲストたちが、そばを歩くカルガモの親子を指差しているのも見えますよ。

とってもクリッターカントリーにふさわしい情景ではあります。

ただし、彼らがあまりにもアトラクションを邪魔しすぎる時は捕まえますけどねー。

スプラッシュ・マウンテンにとってカルガモは、かなり手ごわい天敵なんです。その話はまた今度。

スプラッシュ・マウンテンの監視カメラが写す風景

夜。
花火の打ち上がる時間。
花火の打ち上げ場がクリッターカントリーの裏側にあったこともあり、至近距離で見ることができたりします。

スプラッシュのボートが山の高いところを進む水路がありますよね。空が見えて、ウエスタンランドが一望にできる位置です。

角度にもよりますが、あそこを映すカメラに、打ち上がった花火の光も映り込むことがあります。

色はついていないので、ただ強い光が弾けて広がって一面が昼間のように明るくなる。明るいだけなので全然キレイじゃないんですけどね。

ちなみに、音はこもったような爆発音で聞こえます。館内で見ているので仕方ないですね。

バボン、バン、ババン、みたいな味気ない音(笑)。

やっぱり花火は直接見るのが一番ですね。

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