みなさんこんにちは!
あっくんさんです。
今回は、ちょっと毛色の変わった話を。
キャストといえば、パーク内で働く係の人ですよね。
でも、ネームタグをつけているキャストは、オンステージで働く人だけじゃありません。
ゲストのためというよりは、同じキャストのために働いている部署もあります。
その中の一つが、オフィス勤務の人たちです。
特に、運営部ではスケジューラーという職種の人たちがいます。彼らは主に、アトラクションキャストのシフトを作成する業務を行う人達です。
[jin-iconbox10]他部署がどんなやり方でキャストのシフト作りをするか知りません。今回はアトラクションでの方法ですのでご了承を。[/jin-iconbox10]
大体一人のスケジューラーが1〜4つのアトラクションを担当し、作成しています。
大きなアトラクション、たとえばマウンテン系やパレード、スペシャルイベントは単独で一人が担当します。
僕が所属していたアドベンチャー/ウエスタンランドエリアには、スケジューラーが4〜5名いたと思います。
実は、彼らはキャストからかなり嫌われている役職なんですよね。(笑)
今回はそんな理不尽な人達をご紹介します。
目次
スケジューラーはリード経験者が担当する
スケジューラーは、基本的にはどこかのアトラクションでリードをやっていた人達です。
やはり責任者の立場を理解している人でないと、という部分はあると思います。
当たり前ですが、シフトはキャスト個々の都合のいい組み方をしてはくれません。スケジューラーは全体がうまく収まるように調整します。
つまり、個人に何らかのしわ寄せが来ることがあるのです。
シフトの組まれ方は基本こんな感じです。
(僕の想像も入っているので正確ではないかもですが)
- 専業(週5日勤務)は2日連続の休日の希望を本人から聴取する。基本、休みは固定。土日休みは理由があれば可能だが、ベテラン以外はほぼ拒否。
- 土日のシフトは主に土日キャスト(学生等)が入る。もちろん専業も入る。
- 休暇希望は、事前に申請する。スケジュール発表後は個別に申請が通ればOK。
- まとまった休暇は理由いかんによって受諾または拒否。長期の休みはリハブ以外は受け入れられない。(退職になる可能性あり)
- 全員の希望や都合が揃ったところで全員を当てはめて、全体を調整して完成。
おっと、キャスト個々の手続きとスケジューラーの仕事を混同してしまいました。
お互いに調整し合わないとできませんからね。
あ、専業とは週5日勤務のキャスト、土日は土日キャストのことです。
早番と遅番のバランスとか、各々が好き勝手に休みを希望すれば、人数が足りていても全シフトが埋まらないことも。
そこでスケジューラーは事前に、可能な限りわがままを言わないで、と釘を刺しておく(笑)。
時には希望の休みの日に出勤してほしいと頼んだり、あの手この手で埋めるわけですね。
人が足りていても別の理由で穴を埋められない状況があります。
中には早番のみの勤務を希望している人たちがいます。たとえば主婦で家事があるから遅番に入れないとか、習い事がある人とか。
初期の頃、早番希望が多かったために、僕のような早番も遅番も入るフリーシフトの人が穴埋めに回り、結果遅番ばかり入るようになってました。
週5日勤務中4日が遅番とかが常態化していたんです。
僕は当時、これが不満でして(笑)。
シフト制の仕事ってどこでも同じだと思いますが、やっぱり早番希望の人が多いですよね。
主婦でこの仕事をやっている人たちは、家事もやるから早番でないと都合が悪い。
早番だと仕事が終わってから用事を入れられるけど、遅番だとそれもできない。
さらに中番もあるけど、仕事前にも後にも用事を入れられない。
あと当時のシフトは早番の方が勤務時間が長く、遅番が短かったのも不満の一つです。
勤務時間が短ければ稼げない。一日が5時間勤務とかばかりになってしまうと収入が減ってしまう。
それなのに、主婦の人たちはあまりお金に困ってなくて、むしろあまり働きたくない、稼ぎたくない人が多かった。
結果、みんなが不満だらけという悲劇。
勤務時間を決めるのはリードなのでスケジューラーのせいではないし、キャストが希望の休みを取りたいのも個人の都合だし、決してスケジューラーは悪くない。
しかし結果としてシフトに対する不満から、彼らは大いに嫌われていました。
歴代最も嫌われたスケジューラーは、僕には好都合だった
中でも、スプラッシュ2代目のスケジューラーのKさんは、みんなからとても嫌われていました。普段シフトのことで言わない人たちまでもがさんざん文句を言っていた。
すごく強引なやり方でスケジュールを作るから、ほとんどの人が何らかの我慢をさせられていた。
しかし!
僕は彼の作ったシフトが、とても気に入っていた(笑)。
実は彼のやり方は、全員に公平な条件を与えていただけだったんです。
勤務可能な時間帯が幅広い人、つまり全部のシフトに入れますよ、という人は優遇してあげる。休み希望もかなり受け入れてくれる。
ところが、希望時間帯が狭い人(ワガママを言う人)は、希望通りにシフトを入れてもらえない。
早番専門でやりたい人には条件を厳しく、何でも入りますと言った人には優先度を高めてもらえる。
ということは、それまで誰かのワガママで被害を被っていた僕にとっては、まさに待望のスケジューラーだったんです!(笑)
ところが他のキャストからは大顰蹙だった。文句を言っていたのは主に、シフトを指定してワガママを言っていた人たち。
時間帯の指定や休みをちょくちょく希望していた人は、その分どこかで不自由な組み方をされていた。
一方、僕のようにフリーで希望している人たちには優遇措置をしてくれた。
実にありがたい人だったんですよね。
しかし、評判の悪さはなぜか如実に人事に反映するという、あの会社のミラクルかつ怪しい夢と魔法の人事により、彼は3ヶ月ほどで異動になってしまいました……。
次にやって来たスケジューラーは、キャストたちの言いなりにシフトを作る人でした。
僕のシフトはまたアンバランスな、不公平なシフトに戻ってしまいましたとさ(泣)。
うーん、何とも言えないですね……。