みなさんこんにちはー!
あっくんさんです。
今回は、キャストに関することではなく、キャストを卒業した後のお話をしたいと思います。
ディズニーキャストはほとんどがアルバイト、つまり非正規雇用の人達で構成されています。だから定年もないし、部署によってはかなりの年配の方でも勤務されています。
ただ、多くは若い人たちですし、生涯続けるよりは、やがてキャスト職を離れて転職する人が圧倒的に多いと思います。
キャストを経験は、次に就く仕事でどのくらい活用できるのでしょうか。
経験は貴重です。他のどこにもない場所で積み上げたスキル。できれば次の就職先でもそれを活かしたいですね。
それではみなさん行ってらっしゃい〜♪
目次
キャリアとして通用するのは20代前半まで
就職することを前提に考えると、明らかに不利な蓄積とみなされる非正規雇用。
会社勤めを基盤としてキャリア形成するなら、キャストはやめておいた方が得策かと思います。
理想は学生時代に土日キャストとして働き、卒業と同時に新卒就職がベストですよ。学生時代に2〜3年やって、卒業すると同時に退職します。
退職の日は、みんな辞めたくなくて泣きます(笑)
特に充実した日々を過ごしていた人はなおさらですね。キャストのお仕事は、「辞めたくないよー」と言いつつ辞めていくのが、最高の辞め方です(笑)
いや冗談じゃなく本当にそう思います。そう言う子達を大勢見送ってきた自分としては、つくづくそう思いますね。
僕自身は元々小説家を目指していて、自分の時間がほしかったので、会社勤めをしたら時間が取れなくなる、と思い、まっとうな就職の道を放棄しました。
なので、もしキャリアとかを真剣に考えるなら、キャストを続けるのをオススメはしません。
転職の際の面接の時に必ず質問されることがあります。それまでやっていた仕事を、
・なぜ(最近まで)やっていたのか?
・なぜ(今)辞めたのか?
って、絶対聞かれますからね。
カキさんは僕に「就職しろ」と言ってくれたが…
大昔、スプラッシュのオープニングリードで、カキさんと言う方がいました。
カキさんは元々スペースマウンテンのリードで、スプラッシュへやって来た方です。ちなみに、オープニングキャストたちはほぼ例外なく、みんながみんな、彼は超怖いって言っていました。
ただ僕は、一度もカキさんに怒られたことはなかったのですが。
(だから温厚な人だと思っていた)
それはともかく、カキさんはスプラッシュから異動する前に、僕に、
「お前も早く辞めてちゃんと就職しろよ」
と言ってくれてたんですね。
まあ僕も途中まではそのつもりでした。結果は正反対の方へ行ってしまいましたが。
その後も彼に会うたびに、「悪い事は言わない、就職しろ」と諭してくれました。
それくらい思いやりのある人でした。
★
キャストの仕事は結局は不安定です。もちろん、真面目にやってたのに、いきなり仕事がなくなったりクビになったりする確率は低いと思います。
でも会社の経営方針としては、アルバイトの人材を大量に雇用しないと回らない、という日本の典型的なサービス業の就業構造を維持しているので、こればっかりはどうにもなりません。
全員を社員にしたら会社が潰れてしまいます。
だから、それを理解した上でやるしかないんです。
だからこそ早めに見切りをつけろ、と言ってくれたというわけ。
僕はその言葉に従わず、続けてしまいましたが。
世間一般の感覚とのズレを把握しておく必要がある
僕もキャストを辞めてから色々な会社へ面接へ行きました。
正社員の仕事はなくはないけど、ぶっちゃけ消耗品のように人材を扱う仕事しかありませんね。(笑)
そこで得た知見を少しだけお伝えすると……
外部の、ディズニーと無関係な人は、TDRを複雑な思いで見ています。
単に肯定的な人がいれば、否定的に捉える人もいます。
「えーディズニーランドですか、いいですね。私は最近遊びに行ってないなー」
などと言う人は好意的に捉えている人ですね。そういう人は好奇心があるので、経験談を求めたがります。
なんか面白い話して、とか。
逆に、否定的な人もいます。
「OLCは楽でいいね、ブランドが強いから。うちはそううまくは行かない(儲かっていない)からな」
と言われたり。
同業、関連業種(広い意味でサービス業)に携わっている人は、敵視している人が少なくないです。
ここぞとばかりキャスト経験を出してアピールすると、割とケチをつけられますね。
そういう人に、面接で当たると厄介ですよ(笑)
いかにディズニーは殿様商売してるかとか、うちはTDRみたいに甘くないんだよとか、まるでお説教するみたいな面接官がいました。
(それ、俺に言われても知らんがな)って感じです(笑)
次のお仕事がどんな業界どんな業種かにもよります。
同じ接客業なら活躍できそうですが。
ただ、やっぱりリゾートキャストは特殊です。油断するとやたらと丁寧になってしまいます。ただ丁寧にやってればいいってわけでもないのが、難しいところ。
直接お客様に接するとしても、営業的要素を必要とする場合、プラス売り込みという新しいワザが必要です。
うちの商品を買ってもらわないと意味がない、そんな仕事もありますから。
実際に働いてみないと、どれだけ活用できるかは分かりません。
ただ一つ言えるのは、どんな仕事をしても、自分からやろうと言う気持ちがないと、どこかで甘えが出ます。先輩に言われるままに動くだけだと、その程度か、と評価されておしまいですね。
一度就職しておく事は、決して損ではないと思います。特にフリーター経験しかないよりは、一度会社員経験をしておいた方が絶対お得ですね。
世間の厳しさを知ってから、キャストになるといいかなと思います。
土日キャストが卒業して退職(就職)し、その後しばらくして会社を辞めて戻ってくる、なんてパターンはよくあります。就職したけど仕事がつまらなすぎて、あるいは厳しくてついていけずに辞めて、また戻ってくる。
キャストを続けるにしても、そんな世の中の一般的な感覚みたいなのを、知っておいた方がいいと思います。
結局活かせるかは、本人次第
そう言えば、僕が現役の頃に、親しくなったキャストがいたんですが。
ある時いきなり姿を見なくなったな、と思っていたんです。
で、ある日、パークに遊びに来たんですよ。
実は僕辞めたんです、と言われ。
彼はホーンテッドマンションのキャストだったんですけど、就職したそうで。
しかも、湾岸の某アミューズメントパークの社員として採用されたとのこと。かなり上の役職として採用されたんだって言ってました。
え、君ここではただの平キャストだったのにいきなりマネージャー職ですか、みたいな(笑)
まあそう言う人もいます。
あと、USJができたときに、こっちのキャスト達がかなりの人数、採用面接を受けに行きました。で、採用されて大阪に行った人がけっこういましたね。もちろん正社員採用です。
そんなルートもありますので、キャスト経験は決して無駄ではないのかな、とも思います。
結論を言うと、経験は自分で活かそうと思って努力しないと、どこへ行っても活かせませんよ、と言うことです。
なんだか身もふたもない結論で終わってしまいましたね(笑)
ちょっとデリケートな話題でしたが、キャストをやるのなら、現在の充実度と将来の目指す先をきちんと見据えてやるべきかと思います。
★
というわけで、今回はこのへんで。
それではみなさん、さようなら〜!