キャストは、アトラクションの内部に入って人形とかに触れるの?

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鳥に触る手の画像
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ダメでしょ、触っちゃ!

っていうか、触れます(笑)。

触ろうと思ったら、ですけど。そんなに触りたいですかね。やっぱりちょっとだけなら触れてみたいかもね。

もちろん勝手に触ってはいけません。汚したり破損したら大変です。でも、ちょこっと覗くくらいならいけるかもね、というお話をしましょう。

スプラッシュ・マウンテンにいた時。
僕はよく、朝の開園前のオープニング作業中に中へ入る機会があると、うさぎどんのヒゲに触ったりしてました。

なかなかいい毛並みですよ、ヤツは。

もちろんベタベタ触っちゃ駄目です。
そっと、毛並みを乱さないようにそーっとね。

もっと詳しく説明しますと、動物たちの毛皮はコスチューミング部という部署の方々が交換したりメンテナンスしています(いました)。

そう、コスチュームの管理と同じ部署なのです。(今は違うかもしれませんが)
でもキャストのコスチュームを管理しているイシューキャストがやってるわけではなく、専門の部署があるみたいです。

他には、途中に出てくるテーブル上のティーカップとかサンドイッチとかバナナとかが飾られている場面がありましたね。
食品類はもちろん、作り物です。りんごとかバナナも、石みたいに固い。

うさぎどんは……見える部分しか作られていないので、上半身のみで下半身がないヤツとかありまして、けっこうホラーな感じです。

あっ、飛び跳ねてるうさぎどんは、振り返って行方を追っちゃダメですよ。
次の準備をしてるところを見たら、呪われますからね(笑)

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スプラッシュ内部の壁をぞうきんがけしたことがあるが…汚い!

外気にほとんど当たらない内部のものでも、時間が経つうちに汚れてきます。
特に館内は空気が汚れますので、必然的に全てがホコリにまみれるわけですね。

ちょっと話はそれるけど、館内の壁はとても汚れていまして、定期的に清掃が必要なんです。ところが内部は様々な装飾が施されているわけで、立ち入るのが難しい場所もある。そう頻繁に清掃できない箇所もあったりするんです。

乗り物が進む場所って普段入れないし、また入れる時間も閉園〜翌朝の開園前までの、短い時間だけ。
となると、念入りな清掃などできません。

ある年のスプラッシュのリハブ(改修工事期間)の時。

僕はアトラクションではなく裏方のメンテさんのお手伝いをしたことがあります。自分のアトラクションがお休みになると仕事がなくなるので、代わりのお仕事です。

雑用だけど整備部装飾課という部署で仕事をしました。その時の作業の一環で、スプラッシュ・マウンテンの内部の清掃をやったことがあります。
掃除ってどこをやるんだろうと思っていたら、なんと壁を拭いてって言われてビックリ(笑)。

場所は、滝から落ちる前の登り坂の箇所。ボートが登っていくところの、向かって右側の壁。

覚えている方は思い出してほしいんですけど、スプラッシュ・マウンテンの滝つぼに落ちる前の登っていくところって、左側に階段があって、右側は何もないただの壁です。

階段からコンベアを横切って反対側へ乗り移り、壁に到達したら、濡らしたぞうきん(ウェス)を表面に当てる。

……うわ、汚い!(笑)

ホコリが溜まってありえないほど汚いんですよ。
濡れたぞうきんを壁のゴツゴツした表面に当てて、拭いてみる。

表面は木の切り株の内側のデザインなので、ボコボコしていてうまく拭けない。
スプラッシュの設定上、内部の空間は、木の幹が爆発で吹き飛んでめちゃくちゃに破壊された状態を再現しているため、拭くというよりぞうきんで押さえつける感じ。

でもあっという間にぞうきんが真っ黒になる。バケツに入れてゆすぐんだけど、バケツの水がすぐに真っ黒に。
こんなにホコリがへばり付いてるんだ〜とびっくりしたものです。あれは確かオープン5年目くらいの年だったかな。

一年を通して外気が入って来る場所だから、しょうがないのかもしれませんね。

自分のアトラクションを掃除するという、ちょっと珍しい体験でした。
その時の珍しい体験はまた改めてお話しましょうかね。
ネタが山盛りなので(笑)。

ウエスタンリバー鉄道で体験したあれこれ内緒話

ウエスタンリバー鉄道を経験した時のお話をしましょう。

朝、トレーニングの時のことです。
リバー鉄道のトレーニングでは、開園前の時間を使って、汽車が走る線路をぐるっと歩いて一周します。駅から出発してひたすら歩く。

途中に無人駅があります。
スティルウォーター・ジャンクションという駅で、車内のナレーションでも紹介しています。

この駅まで来たところで、トレーナーさんが解説してくれます。ここはアメリカ西部開拓時代によくあった駅を再現しています、と。
ほぉ〜と感心する僕。

「見ていきましょうか」
とトレーナーさんが駅舎の中へ。

で、僕も駅の中に入ってみました。
駅はとてもリアルに再現してあって、室内の様子が様々な小道具とともに装飾されています。机の上のランプとか文房具も、全て本物を使っています。

汽車に乗って通過する際にも見えますが、室内の壁にはいろんな張り紙がしてあります。いかにも昔の駅にありそうな感じに飾られています。

壁にメモ紙が乱雑に画鋲で留められています。まるで日常的に事務を行っているかのよう。
で、その中の小さな一枚をトレーナーさんがむしり取るんですよ。

「これ、メモ代わりに使えるんですよね」

ええ〜〜〜〜(笑)
取っちゃダメでしょ(笑)

確かに、手ごろなサイズの色あせたいい感じの紙でしたけど。
フリーダムだなぁ、と思った記憶が(笑)。

壁には紙を何枚か剥ぎ取った後があったようななかったような……。
気のせいですよね、きっと。

ホーンテッド・マンションの装飾の、言えない秘密とは?

僕がホーンテッドマンションのトレーニングを受けた時のことです。

ホーンテッド・マンションも、トレーニング中は中を歩きます。
ルートを覚えるためもありますが、ゲストを退出させる必要が生じた時のために、歩ける場所を知っておかないといけないからですね。

で、乗り物が通る道筋を歩いていく。

マダム・レオタという女性の顔が水晶玉の中に見えますよね。その透明の玉を近くで観察したり、壁のドアの動く仕組みを見たり、あちこち見せてもらいました。

墓石の背後からニュッと飛び出る幽霊の正体も見ちゃったり。

ホーンテッドマンションは、他にも視覚効果がとてもよくできていますね。
感心した覚えがあります。

あと、もう一つナイショ話が。

最初の方で本がたくさん飾ってある場面があります。
あの本を触っていいですよ、とトレーナーさんが言うので触らせてもらったんです。

これは言わない方がいいかな。夢が壊れちゃうからね。
まさか本の中身が……(笑)

幽霊屋敷は秘密がいっぱいです!(笑)

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