逗留亭専用ガイドマップ、およびキャストインフォメーション【用語解説】

6 min
シンプル
スポンサードリンク

みなんさんこんにちはー!
あっくんさんです。

今回はネタのご紹介ではなく、専門用語の解説をしてみたいと思います。

別のページを読んでいても、わりかし専門用語を何気なく出していて、テーマパークに興味がない方が読むと非常に分かりにくいのでは、と思います。

そこで、あらたまって用語解説をします。

ただし。僕はすでに現役を退いて十数年たつので、現在では全く異なる意味になっていたり、使われていない可能性はありますので、ご了承下さい。

 

 

 

スポンサードリンク

部署(ロケーション)

キャスト以外の方に分かるように説明する上で最も難しいことの一つが、「部署」についてです。

パークの従業員(キャスト)は、まず各部署に分かれています。あ、その前に雇用形態も関わってきますね。
僕がいた時代は通常キャストといえばアルバイト(準社員)という雇用形態でした。

社内組織で言うと、アトラクションは「運営部」です。

お土産を販売しているショップは「マーチャンダイズ部」、レストランを運営しているのは「フード部」だったかな。(「店舗運営部」だったかもしれませんが、これは運営部とは別です)

運営部の中の、各アトラクションを区別して呼ぶときは、「ロケーション」という呼び方をします。

ただし、これはアトラクションそのものとは違います(ややこしい!)。
「職場」という意味では部署なんですが、小枠のくくりがあります。

僕がいたスプラッシュ・マウンテンは、「アドベンチャー/ウエスタンランド」という大きな枠組みがありまして。その中のアトラクションなわけです。おっと、クリッターカントリーもここに含まれます。
ホントにややこしいなー!(笑)

まだ舞浜に東京ディズニーランドしかなかった時代、運営部は「アドベン/ウエスタン」「トゥモロー/ファンタジー」と「ワールドバザール」と区分けされていました。
(ちな、トゥーンタウンはファンタジーランドです)

そのエリアの中に、アトラクションがありますよね。

小さなアトラクション、たとえば、カントリーベアシアターウエスタンランド・シューティングギャラリー魅惑のチキルームスイスファミリー・ツリーハウスは、四つで一つの「ロケーション」という「ロケーション」になっています。
(たぶん今もそうだと思います)

つまり、ベアシアターで働いているキャストとチキルームのキャストは、アトラクションは違うけど、同じ「ロケーション」なのです。

スプラッシュみたいな大型アトラクションだと、単体で一つのロケーションなんですね。だからシンプルです。

これらを全部まぜこぜで説明すると、文中でかなり混乱をきたしますよね(笑)。
だから、いっそ全部まとめて「アトラクション」か「部署」と呼ぶことにします。

 

ワーキングリード(リード)

責任者のことですね。役職です。
TDRでは頻繁に役職の名称が変わるため、実際にリードという呼び名を使っていたのはそんなに長くなかった覚えがあります。

リードから「責任者」を表す言葉が3回くらい変わっているんですが(笑)、それを逐一言い換えるのは面倒だし混乱のもとなので、ここでは全部統一してリードと言います。

まあ、僕が退職した後で、またリードという呼び方に戻ったそうですし。
一体何だったんだ、って感じですね。

ちなみにアメリカのパークでも責任者はワーキングリードと言うわけです。あちらから直輸入した用語ですね。

昔、ある時スプラッシュ・マウンテンに、アメリカのディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンでリードをやっている女性が来園してきたことがありました。もちろんアメリカ人です。

メッセージ付きの写真(彼女がコスチューム姿で写っている)と、ちょっとした差し入れ(チキンか何かの食べ物)を持ってきてくれましたね。

 

スーパーバイザー

いわゆるSVですね。

僕が入った当時のスーパーバイザーは、スーツを着て複数のアトラクションを巡回する、それこそ世間一般のSV職でした。

その後、この職種がなくなり、リードの名称が変わったと言いましたが、アトラクション付きの責任者がSVを兼任し、やがてSVそのものになりました。

10年ほどたって気がつくと、昔のSVのポジションが完全に消滅していました。うーん、人員削減の鮮やかさたるや、すごいぞオリエンタルランド。

舞浜戦記ではちょこっとだけ登場しますが、そもそも直接キャストの勤務に関わってくることはほとんどなかったので、僕もあえて触れていません。

 

トレーナー

トレーナーはざっくり言うと、「教育係」です(笑)。
新人さんに現場の業務内容をガッツリ教え込む人。

トレーナーになった人は(今でもそうみたいですが)、コスチュームの胸に「トレーナーピン」をつけています。

これ。

トレーナーピン画像

僕が使っていたやつです。
辞めてからそのまんま放置していたので、汚ない(笑)。ちょっと拭いたんだけど、きれいにならなかったです、すみません。
激闘だったからなー!(と言い訳)

さらにちなみに、僕はこのトレーナーピンを3回も失くしている(笑)。
札付きのワルトレーナーですから!

新たにトレーナーになる人は、本社で特別な研修「トレーナー・プログラム」を受講します。

その研修の中で、トレーナーがなぜ誕生したのか、背景を教えてくれるんですね。

昔々、アメリカのディズニーランドでは、新人キャストが入ってくると、職務内容をトレーニングするのはリードの役目でした。

ところが、トレーニング中に業務で何度も呼び出され、リードの仕事をやらなければならない状況が何度も発生した。これではまともに説明もできないと。
そこで、トレーニングを専用に行う役割のキャストを作ろう、となった。

これが「トレーナー」誕生の理由だそうです。

トレーナーというだけあって、新人さんが入ってくる時期に、トレーニングを行います。
アトラクションのトレーニングは基本、マンツーマンで行います。一人のトレーナーが一人の新人さんを教える。

昔の忙しい時代に、トレーナー1名に新人2名で行うこともありました。通称二人持ちと言います。僕はウエスタンリバー鉄道にクロスで行った時に、二人持ちでトレーニングを受けました。スプラッシュでは僕の知る限り、二人持ちはやっていません。

春夏秋に新人さんが一斉に入社してくるので、トレーニングをします。

上記の採用時期以外に、他アトラクションからクロスで来る人や、新リード候補として異動して来た人をトレーニングすることもあります。
僕は他ロケーションのリードがクロスでスプラッシュに来た時に、やたらとトレーニングを組まされて。他ロケのリード専用トレーナーかよって感じでした……。
だってみんな他でリードをやっている人たちですよ。スキルがバリバリ高い人たちのトレーニングは、正直疲れます(笑)。

 

トレーニングがない時期は、基本他のキャストと一緒に通常の勤務をしています。

 

キャストの階級制度

別名、キャスト・カースト制度ですね(笑)

僕が入社してからずっと、キャストのランクアップ制度は、ABCでした。

Aキャスト……リード
Bキャスト……トレーナー
Cキャスト……一般キャスト
Dキャスト……高校生(パレード、ワゴン)、新人

シンプルですよね。

でも今は、MAGICという区分になっています。

この制度、僕が退職する年にできた制度なんですよね……。

上記のキャスティングセンターのサイトを見ると、その時(2005年当時)とほとんど変わっていないみたいです。

こういう制度は試行錯誤しながら徐々にブラッシュアップしていくものだと思うんですよ。それがオリエンタルランド社の強さの秘密だと思うし。
あれから14年くらいたって、僕がいた頃より遥かにいい制度になっていてしかるべきなんですがね。

なのに、全然変わっていない……ちょっと大丈夫ですか?って心配になります。
いや、もちろん制度の中身はイジイジされていてボーナスの金額を下げられていたり、より下位の人に重責を担わせたりしてはいるんだろうけど(ってそれ改悪やん)。いやそういう変革ではなく、ね。

 

ブレイク(小休憩)

もうこうなったら、何でも説明しちゃうぞ。

小休憩のこと。大抵は15分のローテーションで移動時間を含めての15分であり、実質10〜12分くらい。

フード(レストラン勤務キャスト)やマーチャン(ショップ勤務)では、食事休憩のことをブレイクと呼んでいるようです。

アトラクションキャストは大体5〜6ポジションをやった後で一回ブレイクが回ってきました。つまり、一日の勤務時間が8時間あると、ブレイクが3回か4回あります。

対してレストランやショップは一日一回だけだったと思います(複数のキャストに聞いたことあり)。

アトラクションは小休憩が多いんですね。やはり乗り物を操作するので、集中力が切れると非常に危険だからかな、と解釈しています。

 

ランチ/ディナー(食事休憩)

ランチは食事休憩。夕方は遅番キャストが食事休憩を取ります。

夕方のランチを「ディナー」と呼ぶのは、アドベンチャーランドのキャスト(汽車とジャングルクルーズ)だけだったな。何かカッコいい。

でもウエスタンランドでディナーっていうと、カッコつけすぎな感覚がある。
(単なる感覚です)

ランチは食堂で取るのが一般的です。アドベンチャーランドの裏側にあるのが「キャストイン」、ファンタジーランドの裏側にあるのが「ファン-C」。
僕は主にこの2つを利用していたことが多かった。

キャストインをこう呼ぶ人はいません。「エーム」ですね。これは食事をエームサービスという会社が提供しているから。でも他の食堂だってエームサービスじゃん、と突っ込みたいけど、どうなんだろう。
今もそうかな?

このエームには昔、○村のおばちゃんっていうとても怖いおばさんがいて。いや、マジで顔が怖いんですよ。いつも怒っている感じで、レジを担当していたんです。

超有名なエピソードだけど、あるキャストが自分の食事を持ってレジに並んで。会計の時に、箸を取るのを忘れてそのままお金を払おうとしたら、おばちゃんに、

手で食べるの?
って言われたという……
あれ、あんまり怖くないな(笑)。
いや、こっちが怒られてるみたいなの。

でもおばちゃんは実は優しい人なんですよ。
時々盛り付けもするんですけど、僕も中ライスを注文したら、おばちゃんは大盛りにしてくれたり、サービスしてくれる。
いや僕は中ライスでいいんだけどな、と思いつつ受け取って(笑)。

おばちゃんは僕がスプラッシュにいた時代、プーさんのハニーハントができた時にファンCが改装されたんですが、その時にエームからファンCに異動してきて、またお会いできるようになりました。
相変わらずのこわもてでしたね〜。

ファンCは最も長く利用した食堂なので、くだらない話が山ほどあるな。
Eパレのドラゴンに乗っている少年がいたり、姫や王子様が休憩していたり。シンデレラがただのライスに醤油をかけて食べてるとか日常ですね。おいおい白雪姫、めっちゃ醤油をかけまくってるぞ塩分大丈夫か、と心配……。
なかなかカオスです。

ところでビッグサンダー・マウンテンのキャストはキャストインを利用するんだけど、なにせ遠い!片道歩くと7分くらいかかる。
だからビッグサンダー・マウンテンの子たちは、食堂に行かず、休憩所でカップラーメンとかパンを食べるだけで済ませていた子が多かったですね。
(ごめん、バラしちゃったw)

 

 

 

 

 

 

 

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です