先日無印良品のお店を覗いてみると、収納家具コーナーに新しいサービスの紹介プレートが置いてありました。
家具の「月額定額サービス」ですね。
これは!と思い公式サイトを見ると、ありました。
昨年始まった際は、セットに限ったサービスでした。それが今回、リニューアルしたのか、内容を変えて再登場したようですね。
以前のサービスはこちら。↓
なお、上記サービスはすでに2020年11月1日(日)までで店頭での新規申し込みを一時終了しているとのこと。
以前のサービスの特徴は主に、
・IDÉEのみ、通常の無印家具は対象外 ・レンタルできる家具がセットになっている(単品不可) ・申し込みが7店舗限定だった
でした。これがどう変わったのか。
ちょうど購入を検討していた時で、これは試してみる価値はあるか……と思い、早速申し込んできました。
感想はというと……めっちゃ時間かかるやん!です。どのくらいかかったかって?
なんと!じゃ~ん!
約1時間40分!
待ちくたびれた(笑)
(でも色々分かって面白かった)
です。
とりあえず今回は、サービスのご紹介をします。申し込み詳細は次回へ持ち越しです……。色々あったから(笑)
では早速ご紹介していきましょう。
Contents
【無印良品の月額定額サービス】は最長4年の家具レンタル
詳細を確認していきましょう。
このサービスは買うのではなく、借りて月額料金を払い続ける、いわゆるサブスクリプションサービスです。気になるのは、公式サイトにはレンタルという表現はありません。ただ使っていないだけかもしれませんが。
これは本サービスの主目的から来るようです。購入してしまうのではなく、借りて使い、不要になったら返却する。シェアサービスといった方が正確ですね。生活は突然始まり、期間を限定して終わりを告げ、また別の場所で始まることがあります。
仕事や進学で、住まいを変えてライフスタイルも変わります。そんな中でなんでも買ってしまうのはコスト面でも、資源的にも非効率的と言わざるを得ません。
それなら買うよりシェアする形で使う方がより効率的というわけです。
現在は新品が届けられるようですが、いずれはused品が活用されるとのこと。その先鞭をつける意味で開始されたのですね。
買うから借りるへ、という発想の転換がどのくらい浸透するのか、興味があったので、この機会に利用することにしてみました。
月額定額サービスの考え方
無印のサイトの専用ページを読むと、次のような文章があります。
くらしの基本となるベッドやデスク、収納家具。
「必要なモノ」を「必要な期間」だけお使いいただける、
月額定額サービスをご用意いたしました。
「買ってもよし。借りてもよし。」の新サービスです。
必要なモノを必要な期間だけ使えるということは、最初から解約を前提にして使って下さい、と言っているのと同じですね。
契約期間が満了する前に解約しても構わないサービスということです(解約には解約金が発生します)。
期間限定4年でほぼ購入額に近い金額を払い続ける
契約期間は、初回契約では1〜4年間を1年刻みで選べます。
最短は1年。2年、3年、最長は4年。各プラン別に、分割払いのように月額料金が設定されています。
面白いのは、契約は一回だけ延長が可能です。その際も、期間を選べますが、二度の契約期間の合計が4年を超えることはできません。
つまり、初回の契約で1年を選んだ人は、次の延長の際には1年、2年、3年しか選べない点です。4年を選ぶと計5年になりますが、それは選べないわけです。
この契約延長ですが、ページをよく読むと、次のようなことが。
契約延長をお申し込みいただいたお客さまは、当初契約期間と延長契約期間を合算した総契約期間を、新たな契約期間と見なし、それに該当する月額定額料金をお支払いいただきます。
延長して契約期間は伸びるわけですが、最初に契約した月額より、延長後の月額の方が安くなるんですね。
【例】
脚付きマットレス・スモールを例に取ります。料金シミュレーターで計算します。
専用ページの料金シミュレーターで計算します。
1年契約→2140円
2年契約→1100円
3年契約→740円
4年契約→560円
ここから、初回を1年契約にしたとします。延長で3年を選ぶと、合計4年になります。
最初の1年は月額2140円支払いますが、延長すると560円に下がるというわけ。
契約満了したら、返却・契約延長・買い取りの選択ができる
初回の契約期間を満了すると、返却・契約延長・買い取りのどれかを選択できます。飽きたら返してもいいし、気に入ったら延長するか、買い取ってもいいわけです。
では、結局いくらかかるのでしょうか。
上の例の、「脚付きマットレス・スモールサイズ」で単純計算してみます。
【品目】
脚付マットレス・高密度ポケットコイル・スモール
木製脚・20cm/ナチュラル(M8)・4本組・ナチュラル
【通常購入金額】
消費税込:27,900円
【満了までの合計負担金額】 1年契約 2140×12=25,680 2年契約 1100×24=26,400 3年契約 740×36=26,640 4年契約 560×48=26,800
と、なるはず。
ところが!
僕がお店に行って実際に契約したんですが、その際に受け取った資料によると、
1年契約 25,670円 2年契約 26,510円 3年契約 26,780円 4年契約 27,060円
となっています。うーん、何ででしょうか。1年契約以外は単純に月数でかけた額に比べて、ちょっと高くなっていますね。
でもまあ、この時点では、普通に買うよりもちょっとだけお安い感じです。
ちなみに返却を選んだ場合、返却時の配送料はかからないようです(契約時の配送は自己負担)。
そして、買い取りを選んだ場合、比較的安い金額を手数料として払うことで、譲渡という形にできるとのこと。
買い取り手数料に関しては、後日ご紹介します。
対象商品は全部で13点、基本アイテムで固めたラインナップ
対象商品を見ると、基本アイテムばかりになっています。
ベッド(脚付きマットレス)
デスク(折りたたみテーブル、木製デスク)
チェア(ラウンドチェア、ワーキングチェア)
収納(スタッキングシェルフセット)
の4種類。
以前のサービスが高級家具のセットで単品が選べませんでした。今回は単品契約で、一度に5品まで契約が可能。
デスクとチェア、ベッドを同時契約もできるというわけです。
利用すべき人の条件:短期間の居住や飽きっぽく処分が面倒な人に向いている
このサービスを使うメリットは何でしょうか。トータルすると普通に買うのとほとんど変わらない費用を負担することになります。さらに、満了後に買取手数料を足すと、むしろ買うより割高になります。
なので、最初から長期間使いたい人や、買う気満々の方は、使うことにメリットはあまりないと言えます。
あと、初期費用(買ったとしての値段)を負担せずに、分割感覚で手に入れたい人には向いています。
一括より多少割高になりますので、ほぼ分割払いをしたと考えるのが分かりやすいですね。
また、とても飽きっぽい人で、長く使う気にならない方にも適していると思います。
私は、室内の配置を考えた時、普通に買って使いにくかったら嫌だなと考えました。自宅の作業環境は常に最適化しておきたい。でも買ってから後で失敗したなと思うことも。なので借りるという選択肢ができて魅力を感じました。
公式にそれが記されています。
家具は資源です。買うより借りた方が、後で処分するなり廃棄となった場合の資源負担を考えると安いのでは?今の我々は家具を何十年も使い続けるという発想が希薄になりつつあります。家具に飽きたら買い替えるのも容易です。しかしそれが資源の無駄遣いになるのであれば、やり方を考え直す必要があります。
ここにメッセージが凝縮されています。
生活のスタイルが数年単位で変化する方がいます。転勤、進学で一定期間一人暮らしをして、その感だけ使いたい。
その期間が終わったら用済みになった家具は?
そのような生活様式の変化と時代の環境への配慮が、このサービスを生んだようですね。
月額定額サービスに向かない人の条件:買うつもりの人
最初から買う予定だった人は、このサービスは向きません。
上記で説明したとおり、契約満了になった時点で買い取り手数料を支払えば譲渡され、借りた状態から自分の所有物になります。
しかし、満了まで支払う月額料金のトータルと手数料を足した合計金額を見てみると、普通に買った方が金額的にも安いです。
さて、次回はいよいよ店舗で実際に申し込んできたので、そのご報告をしようかと思います。
実物が届く前にアップできるといいのですが……
さあ、急げ(笑)