僕は脚本家修行中のため、また過去には作家志望だったため幾つもの職業を転々としてきました。
中には正社員で勤務したこともありましたが、基本はバイトや派遣で生活費を稼ぐ生き方をしてきました。正社員の仕事は時間が自由にならず創作活動ができなかったので、あまり長期間やらず早々に退職を選びました。
自分の実力で「メシを食っていく」スタイルで行きたいと思い、試行錯誤を繰り返してきました。
本来志望する職業の敷居が高く、なかなか実現しない。
もしあなたが僕と同じようなライフスタイルを願っているなら、ぜひ知ってもらいたいことがいくつかあります。
まず、夢は叶うかどうかは自分次第だということ。
僕はあなたの夢が叶うかどうかは分かりません。自分のことで精一杯なので。
あなたもそうですよね。それでいいと思います。
一生懸命でいいのです。
さて、もしあなたが若い人で、これから自分の人生がどうなるか全く見当もつかない、と不安に駆られるかもしれません。
数十年生きてきた僕からしてみると、ぶっちゃけ何とかなる、というのが正直なところです。
本当にどうにでもなります。
逆に、どうにでもなるということは、自分の望まない方向に行くこともあり得るということ。
だからこそ、今進むときは慎重に進むべきかと思います。
もちろん行くときは思いっきり行くべきですが。それに加えて慎重さを備えて行けば最強です。
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仕事を選ぶ基準は時間の確保ができること
自分の自由な時間を確保することを最優先に考えて選ぶ場合、どのような職種があるか。
時間が定量的な非正規が最適です。
一定の時間勤務すれば帰れるのと、残業がほぼないのがコールセンターのオペレータです(内容にもよる)。
まあ他の仕事でも、派遣の仕事であればけっこう時間を確保することは容易です。
ここで修行する期間を設けて、自身の目標実現に向けて努力するのもありですね。
非正規であれば、ほとんどが時間的に余裕ある生活ができるでしょう。
たまに残業があったり、むしろ収入が足りないために少しくらいは残業しないと、と考えるかもしれません。お任せしますが、時間を確保するのは目標達成に必要な条件でしょう。何をするにしても。
ただし、あなたがもっとハイスペックな人材であり、会社勤めをしながら少ない自由時間を有効活用して目標達成可能な人であれば、その方が良いかと思います。
むしろ心配なのはそのまま会社員を続けようと思い、そして満足してしまうことではないかと思います。
別に会社員が駄目なわけではありませんよ。
まあ個人的な理由あってのことでしょうから、あまり深く突っ込むことではありませんが。
僕のような夢に全振りした側からすると謎ですね。
「夢全振り」とは目標達成のために全てを賭けてリスクを背負う生き方
僕は勝手に「夢全振り」と呼んでいますが、これを簡単に言うと、
自分の夢の実現のために全てを犠牲にした生き方
のことを指します。
たとえば、プロサッカー選手になりたいという夢を持った人が、子供の頃から毎日練習を繰り返し、勉強もろくにしない、遊びにも行かず、ただサッカーがうまくなるための練習や訓練を続けている人。
一般人からすると、大変な生き方だな、と思います。
苦労ばかりで、しかも成功するかどうかも分からない。失敗したら、取り返しのつかない事態に陥る。
「潰しの利かない」という表現がある通り、スポーツ選手を目指して頑張って実績をあげられずに引退したら。
いや、プロで活躍すれば、その後コーチなどの道もあるけど、一度もプロになれずじまいで終わってしまったら。
それまでかけた全ての時間が無駄になる。
そんなリスキーな生き方、自分にはできないな。そう思うでしょう。
全ての人にオススメできる生き方ではありません。
少なくとも、将来を考えると夢や希望より不安の方が大きい人は、やめておいた方が健全だと思います。
プロスポーツ選手を目指して努力を続けている人などはこの部類に入ります。
朝から夜寝るまで常に競技のことを考えて、生活の全てをスポーツ中心に組んで練習を日々続けている。
そんな人にとって、人生とは挑戦すること、成功に向かってひたすら努力を続けて栄冠を獲得すること。そう考えていることでしょう。
彼らは自分が失敗するなどと一切思っていないでしょうし、もしその可能性があるならそれを排除することに全力を傾けるでしょう。
夢を追うのは天才でなくても可能だが……
凡人にはできない?
でも、最初は誰でも凡人ではないかと思います。
努力を継続できる人こそ天才だ、という考え方もありますが、それって本人の気持ちの問題じゃないかと思います。
どんな天才も、最初から自信があるから目標に向かっているわけじゃなく、「それをやりたい」という気持ちに夢中になり過ぎて、他のことが手につかないくらい強い気持ちになれているだけだと思います。
それを天才と言うって? いやいや、違うんです。
彼らが天才である理由は、スポーツや勉強などの天才ではなく、夢中になれる天才なんですよ。
自分のやりたいことにとても素直な、しかも猪突猛進タイプというわけです。
自分がそれをできるかできないかなんて考えずに、ただやりたい、やるんだという気持ちだけでどこまででも走っていける人なんです。
気がついたら一生走り続けることができる人。
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だたし、やはり凡人とはどこか違うわけでして。誰にでもできるわけではありません。
普通の人はリミッターがあり、どこかで限界を感じてしまう。また不安や心配を抱くことがある。ふと不安にかられて自信をなくす。それが普通の人、なんです。
彼ら天才になれない理由は、そこなんです。
リミッターは安全装置であり、あなたが暴走して壁に激突しないように保護する装置なんです。だからブレーキがかかることは自然なことであり、大切な防護機能です。
でも、やっぱり天才には憧れてしまう。
また、夢を追いたい気持ちはある。
じゃあ、どうすれば天才のように夢を実現できるのか。
そのヒントが、デュアル人生戦略なのです。
瞬間的に才能を発揮して実現できないなら、時間レバレッジをかければいい
天才にできることを、凡人がやるにはどうすればいいのでしょう?
その方法の一つが、時間レバレッジです。
天才が数年かけて実現することを、こっちはその数倍の時間をかけて積み上げていく。
少しずつ、少しずつ近づいていくのです。
それが時間にレバレッジを効かせる方法です。
レバレッジとはてこ(梃子)のことです。
棒などを重いものの下にかませて、長い柄の部分を動かすことで、弱い力でも重い物を動かすことが可能になります。
この力学を応用したのが、時間レバレッジです。
まず作用点に相当する部位が大きな成果です。
あなたが実現したいと望んでいる目標、夢を表します。
力点は、時間を指します。
そして棒の全長が、あなたが設定する「それにかける時間」を表します。
あなたがもし遠大な目標を達成したいとしたら、それをどのくらいの時間で達成するかを決めます。
もちろん短いほど達成が早いです。でも力点にかける力が大きければ、短い棒を使って(短期間で)力点に相当する「成果」を出すことができるでしょう。
しかし、そう簡単に実現するなら苦労はないですね。
だから、長期戦略は時間をかけることに重点を置いています。
もちろん、時間をかけすぎることもリスクがあることを承知の上で設定します。10年スパンで計画を立てるのは慎重にしないと、途中でやる気を失う危険性があるからです。
最初なら大体で構いません。
1年、あるいは3年くらいの、数年レベルでいいと思います。目標の困難さから逆算して、実現への期間を長めに設定するということ。
足りなければ後で延長すれば良いのですから。予定より早く達成したのであれば、次の目標を設定しましょう。
足りなかったら、追加して目標達成期間を先送りしましょう。