【地を這い泥水をすする】現実と闘うべき期間【現実ターン】

船に乗り魚を捕る漁師の画像

こんにちは。この記事は、僕が提唱するデュアル人生戦略の、2番目の節目、現実ターンについて説明します。

デュアル人生戦略についての総合解説はこちら。

おヒマな時にでもお読み下さい。

現実ターンとは、夢を見る生き方をする上で、実は欠かせない重要な期間です。夢を見ながら生きるには、どうしても生活があります。そりゃあ好きに生きられればそれに越したことはないですね。

でも現実には、生活費を稼がないといけない。好きに生きて、どうやって生活していくんだよ、と誰もが思うでしょう。
金持ちならいざしらず、私は普通の家系に生まれた庶民だから、そんなの無理に決まっている。

そう思ったあなた。そう、あなたのためにデュアル人生戦略はあるんです。

では、解説していきますね。

現実が基盤になって初めて夢を現実化できるという厳しい現実を知ろう

スーツを着る男性画像

ここはあまり考えず漠然と目標を定めて、と行きたいところですが……ちょっと待った!

これは非常に重要なポイントです。
あいまいで漠然とした夢は、ただの『寝ている間に見る夢』へと落ちてしまいます。
どういうことでしょうか。

漠然とした夢は、遠くに見える山に似ています。
遠くから見ているとそこにはっきり見えているので、そちらへ向かってひたすら進んでいけばいい、と思いますよね。
当初はそれでいいかもしれません。

ところが、いつまで経っても近づけない。距離が縮まったのが実感として分からないんですね。

だから、途中で困難なことがあるとゴールまでが長く感じられ、つまづいてしまう。諦めやすいのです。

他にもあります。
近づくことはできますが、その後どうすればいいのかが分からなくなる現象が発生します。

なので、実現したい夢はできるだけ具体的に思い描いて下さい。
隅々までイメージできるくらい詳細に、精密に、緻密に想像するのです。

そしてそれを、紙に書いてください。
紙ですよ。

スマホやタブレットなどではありません。
後から見返せるような形で残す必要があるのです。

夢を実現するための基盤は、堅牢な現実生活の上に成り立つ

夜空を見上げる男性の画像

【現実ターン】の前段階である、【夢ターン】とのつながりも非常に重要です。

【夢ターン】の過程の最後の方は、実は【現実ターン】と密接に関連しています。

というのも、夢に向かって全力で走り続けていると、いつか息切れします。天才は息切れしませんが、あなたが凡人なら、どこかで必ずと言っていいほどモチベーションのガス欠になります。

でもそれは、悪いことではありません。夢や理想はたいてい無謀なものなのです。だから、あなたの脳がそれ以上続けると危険だぞ、無駄な行為だぞ、と警告してくれているのです。
天才にはこれが欠けているため、生活がボロボロになります(笑)。

あなたには警報装置が備わっていてまだ壊れていないので、とりあえず大丈夫。

【夢ターン】の最中に、極端にモチベーションが落ちて行動力が下がった時や、自分の夢に疑問を持ち始めたら、【現実ターン】の出番です。

【夢ターン】の継続のために【現実ターン】がある

もし、自分の行動がスピードダウンしたら、それこそ【現実ターン】に移行すべき時です。

【夢ターン】の進行状況によっては、途中休憩を挟むべき時があります。
明らかに疲労していて努力が継続しないとか、モチベーションが保てないなどの時は、自己判断し休憩モードに待避することも大事です。

なぜ重要か。
それは、【現実ターン】は、ともすると単なる敗北と捉えがちだからです。
夢に向かっていた人が急にそれをやめたら、傍目からは負けて逃げたように写ります。

しかし、長期に渡る闘いの中で、中断や撤退を余儀なくされる局面は全然珍しくありません。

むしろ、撤退を何度も繰り返しながら、少しずつ理想に近づいていくのが王道です。

そのため、【現実ターン】は多くの場合、最初から決めるものというよりは、途中から急遽作成する必要に駆られる種類のプラン、という性質を持っています。

夢を描く前の段階で、それを諦めたり休むことを考える人はいませんからね。

夢を叶えようとする人は、ほとんどが失敗する可能性を想定しません。
絶対叶えてみせる、と(自分を奮い立たせるように)豪語します。

しかし、凡人が夢を追えば、必ずどこかで行き詰まります
その時が、【現実ターン】の出番です。

【第二の進路】を考えるケースもある

もう一つ。
期限を定めて頑張る人もいるでしょう。
3年間頑張って駄目なら諦めようと自分を追い込む方法です。

それで達成できるなら大いに結構。

ただし、そううまくいかないのも現実。実際に走り始めたら、どうしても想定外の事象に見舞われることもあります。

うまくいかなくて挫折しそうになった時、別のプランが必要になるかもしれません。

そこで、第二の進路を後から追加することになるのです。

それもあり、【現実ターン】は、後から慌てて作成するのが自然ななりゆきです。

では、慌てて後から作成する際に。
より戦略的なプランを作成するには何をすればよいか、またこれからスタートする夢の補佐役であり陰に日向にあなたを支える現実的プランは、どうやって作ればいいのでしょうか。

それをじっくり検討していきましょう。

【現実ターン】の役割は、中断や挫折を乗り越える工夫であり知恵である

海でジャンプする男性画像

優れた才能を持ち実力を遺憾無く発揮した人は、夢をさっさと実現します。
その際は、【現実ターン】は無駄になります。

「そんな無駄なことをする前にさっさと実現してしまえ!」

と天才は言うでしょう。
(我々はごく一部の天才に、そうそそのかされて、無謀な失敗を犯すのです)

しかし天才ではない我々に【現実ターン】や撤退プランが必要なのは、それが後から悟るものだからです。

最初は全力で夢に向かって努力することでしょう。
しかし何らかのトラブルや病気、事故等により努力の継続が困難になるケースはいくらでもあります。

当初の目標へ到達できない状況の際、次に取りうる選択肢は2つあります。

別の目標を再設定し、異なる方向へ進むこと:【第二の進路】を設定する

これは最初の【夢ターン】の第一プランが困難になったことを意味します。

最初の数年間、必死に頑張った。でもちっとも夢や理想に近づけない。
自分の戦略がどこか間違っていたんじゃないか? と思い始めます。

ある程度努力を重ねて、それでも進歩がないなら、次の戦略に移る必要があるかもしれません。

【第二の進路】の設定です。

簡単に言えば、最初に思い描いた夢の実現がどうやら困難らしい、と総合的に判断できた時。
それなら、別の目標を定め、進路を変更した方がいいかもしれません。

そう、いったんは諦めるわけです。

が、違う目標に向かって再出発できるなら、少なくともモチベーションは失っていないので、決して悪い選択ではないでしょう。

ただし。
何度も目標を再設定するようなら、設定の仕方自体に問題があるかもしれません。

実現することに対する執念が弱すぎると、困難を乗り越える力が足りないため、安易に失敗を重ねる危険性があります。

それはプランの設定に問題があるということです。

いったん休止することに全力を注ぐことで、次のターンに備える

以上が【現実ターン】と称する期間です。

この期間は夢を諦めたわけではなく、いったん休むという行動に移るだけです。
つまり目標自体は放棄していません

ただ、このまま努力を継続するモチベーションや経済的余裕がなくなり、継続が難しくなった場合を含みます。

いったん休止を選択した期間は、とにかく休息が最優先課題になります。

今まで24時間努力を続けてきた人は、距離をおいて休息に専念して下さい。
全く考えないようにしたり、別の趣味に没頭したり、とにかく休むことが重要です。諦めていなければ、いつかはまたモチベーションが復活します。

また経済的問題が解決する時期が来るよう調整を行う期間としても活用できます。

この期間の最大の問題点は、自分を責めてしまうことです。

行動上は夢を諦めた状態ですから、これは明らかな挫折だ、もう絶対に夢はかなわない、自分の立てた目標は永久に達成できない、と自己暗示をかけて必要以上にネガティブになってしまう恐れがあります。

どんな優秀な選手にも休息は必要です。
むしろ、管理の行き届いた選手ほど適度に休み、回復を待ちます。またひどく疲労した場合、回復に時間をかけることでしょう。

休息するためには、とにかく「考えない」ことが最優先です。

時には、別のことに夢中になることで最大の休息になる場合もあります。
一時撤退は立派な戦略だということを、強く意識しましょう。

勝利への条件が整わない場合はいったん引いて、有利な状況を迎えるまで待つ。

デュアル戦略は、複雑な現代世界で目標を達成するための、高度な戦い方の一つだと考えましょう。

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