みなさんこんにちはー。あっくんさんです。
今回は割と真面目なお話です。最近ふざけすぎだったので、ちょっとマジ路線で行きましょう。
ちょっと根本的な問題について、お話しします。
もしあなたがキャストの仕事をしたいと思い、そして無事採用された。しかも幸運なことに、仕事が楽しい。日々充実した仕事をできている。
さて、毎日が充実してくると、同時に増えてくるのが不安です。
将来が不安だから、いつまで続けるべきか悩んでいる。いつまでも続けていられるものではない仕事だということは、以前も触れたとおりです。
さあ、これからどうしよう。
答えを言います。
それは他人に決めてもらってはいけません。なぜなら、自分の意思で始めた仕事は、自分の決意で辞めるべきだからです。
実は僕自身はキャストを15年近く勤務しましたが、長く続けようと思ったことは一度もありません。続けていたら、結果として長くなってしまったというだけのこと。
その証拠になるか分かりませんが、通勤定期は常に一ヶ月定期でした。後半の数年間は、契約更新も一年単位だったのに、定期だけは変わらず一月ずつ購入。
つまり、いつ辞めることになってもおかしくない、そうなる可能性は常にある、と考えてやっていた。たまたまそれが15年近く続いたと言うだけのことなんです。
10年目を迎えてすら、3ヶ月以上の定期を買うのがもったいないと考えていました。突然辞めることになる可能性も少なからずあると思ったからです。
その時々で、全力で向き合い取り組む。もし長く続けようと思っていたら、途中で手を抜いてしまうと思ったんです。こんなハイペースでやっていたら息切れしてしまう。(それくらい力を注いでいたと言う意味です)
いつでもすぐ辞められるようにしておこう、と思っていたからこそ、常に全力でできたんですよ。
もし自分が公務員のように定年まで続けようと考えながら仕事をしたら、きっといかに手を抜いて仕事をするかと考えたと思います。
いつでも辞める覚悟をしていたからこそ、手を抜かずにやる。
この瞬間に生きる。そんな感じでした。
勤務自体が楽ではないこと、精神的にきつい時もあること、有期雇用契約である以上退職する時はいつか来ること。以上は退職の理由として常に念頭に置いていました。
楽ではない仕事だからこそ、面白いんです。長く続けようと思わないから新鮮な面持ちでいられる。その瞬間を大切にできるからじゃないか、と。
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しかし、そんな不安定な状態に耐えられない人もいます。安定こそ生きがいな人。そういう人を僕はとても不思議に思います。この世に「安定」なんてあるのかな、と。
もちろん突然オリエンタルランドがなくなることはないので、キャストの仕事に関していうと、自身が辞めない限り退職は起こり得ないでしょう。
この「安定」を考える際に、いつも気になることがあります。
安定を執拗に求める人って、自転車には乗らないんですかね。自転車ほど不安定で危険な乗り物はないですよ。止まってると倒れますから。怪我するかもしれない。
それなのに、放置自転車が増え過ぎるほど溢れてる。
なぜか? 動いていればどうにかなると思っているから使うんじゃないですか。倒れてもなんとかなる、と思うから平気で使う。同じだと思いますよ。仕事も同じ、不安定な条件の中で、突き進んでいく。
積み重ねのキャリアにこだわる人は貫けばいいと思います。
安定性にこだわる人は、やらない方がいいです。そういう人は好きなことを仕事にすると後悔します。どうぞキャリアを優先して下さい。この先も同じ時代が続くと妄想して滅びた恐竜のように、常夏の夢を見ながら倒れていくのも趣があっていいと思います。
この変化の多い時代に、長く続く安定したキャリアが価値を持ち続けるなんて考え方、僕にはリスクが多過ぎて賭けられないですけどね。たとえ国家公務員だとて、安定は維持できないでしょう。
根拠は、人口減少時代の到来です。従来の常識が、根底から瓦解しつつあります。
つまり、設問の答えは簡単。
「気の済むまで続けましょう。気が済んだらやめれば良い」です。
え、どうしても将来が心配ですか?
それならすぐ辞めましょう(キャストの仕事を続けるべきではありません)。
または、始めるべきではないです。そんな不安定な精神状態で働いても決していい仕事はできないし、充実感は味わえないと思います。
むしろ、仕事自体をしている場合ではないかもしれません。しばらく休養した方が良いでしょう。
もう少しだけ続けます。
あなたが求めるものを常に再評価し続けて下さい。
重要な要素、貴重な価値観、最優先すべきもの。今までの評価を定期的に見直して下さい。本当にこれまでと同じ考えでいいのか。
自転車が倒れないためには、常にバランスを取って倒れないようにハンドルを動かし続けていくことが必須。ならば、僕らも常に自分のハンドルをこまめに動かし続けましょうよ。
時代の変化は激しいですが、どんな荒波も乗りこなすサーファーになって、軽やかに海面を滑りましょう。
まるで、嵐を楽しんできるかのように、ね。
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