みなさんこんにちはー!
あっくんさんです。
前回、スプラッシュマウンテンの安全バーのお話をしました。安全バーは、スリルライド系アトラクションには必ずある設備です。
3大マウンテンにも形状は違うけどバーがついてますよね。
今回は、ビッグサンダーマウンテンの安全バーについてお話ししましょう。
僕はビッグサンダーマウンテンは全期間合わせて約半年間くらい勤務したかな? でも、今から20年も前の話なので、過去の出来事としてお読みください。
それではぁ列車のぉ出発でーす!いてらっしゃーい!
(手を振りまくる)
目次
ビッグサンダーマウンテンの安全バーは、毎回キャストが手動で解除する
ビッグサンダーマウンテンといえば、大西部の岩山を駆け抜ける鉱山列車です。
ゴールドラッシュの時代に作られたビッグサンダーマイニングカンパニー(鉱山会社)所属の列車。かつて賑わった鉱山を懐かしむように、打ち捨てられた今でも鉱山列車(マイントレイン)が勝手に暴走するという、かなりオカルトチックな設定だったと思います。
さて、設定はこれくらいにして早速本題へ。
ビッグサンダーマウンテンの安全バーは、乗り場では手動で解除します。自動ではありません。
毎回列車が乗り場に戻ってくるたびに、キャストがボタン操作で解除してるんですよ。スプラッシュから来たキャストがビッグサンダーで勤務すると、うわっアナログだなー、と感じるわけです(笑)
解除用のボタンがコンソールパネルにあり、列車が乗り場に到着するとタイミングを合わせて、キャストが解除ボタンを引き上げます。
(通常は押し込まれていてロック状態)
解除ボタンには傘が付いています。
単に押すだけでなく、引き上げられるような形をしています。
どこかに似たようなボタンはないかなと探してみたら、見つけました。
こんな感じのボタンです。
引き上げると解除、押すと作動(ロック状態)です。
指で握ると、押したり引き上げたりできます。押すとガチッとしっかり下がります。でも引き上げると、特に手応えがなかったと思います。スッ、と上に上がって止まる感じ。
(記憶違いかもしれないです)
列車の安全バーの解除は、タイミングがめっちゃ難しい
このボタン、すぐにはバー解除が作動しないんですよ。
引き上げてから少し時間を置いて、ゆっくり作動します。だいたい3〜3.5秒ほどかかる感じかな(感覚値で)。
何でこんなに反応が遅いかというと、解除装置が空気圧で作動しているからなんですね。乗り場でレールの間を観察すると、ぶっといレールの間に、別の細長いレールみたいな部品があります。
解除ボタンを引き上げると、そのレールが上昇し、列車の底に付いている部品を押し上げてバーが解除されるのです。
それが作動するのに時間がかかるというわけ。
乗り場でよーく耳を澄ませていると、列車が到着した後で、「ブシュー」と音がします。乗り場はうるさいので気づきにくいけど。それがバー解除装置の作動音です。
(ブレーキも空気圧で駆動するため、そっちと混同するかもです)
だから、列車が完全に停止してから引き上げるのでは遅い。停止する3.5秒前に引き上げ始めないといけない。
解除ボタンの引き上げが遅れると、乗ってる人達は、列車がピタッと停止したにも関わらずバーが上がらない。
で、シーンとなって変な間が空きます。
「あれ?バーが上がらない??」
ってなります。
乗車中の皆さんの顔がハテナ?って顔になるのは、正直面白いですけど(笑)
だから、完全に停止する少し前に引き上げ始めないといけない。
このタイミングを測るのが難しくて、早過ぎると列車が停止する前にバーが上がってしまうし、遅いと間が空いてちょっと待たされる感じになる。
最初の頃、コンソールのポジションについている間、何度もちょうどいいタイミングを狙って早く引き上げたり遅めにしたり色々試すんですけど、なかなかぴったりにバーを上げることができない。
正式には、ピッタリじゃなく、列車が止まって少し後にバーがガチャンと上がるくらいがベストですってトレーナーさんに言われました(笑)
そんなん調節するの、難しいやろ!
他のキャストにコツを聞いてみると、
「先頭の車両の頭が自分の真横に来た時がちょうどいいですよ」とか、
「私はファーストストップの後に、『うんぱっぱ』って(心のなかで)言って、最後の『ぱ』の時に上げます」
とか(笑)
その方が難しいよ〜wと思いました。
ファーストストップというのは、列車が乗り場へ滑り込んできて、グググーッとスピードを落としてノロノロ状態になりますが、あの減速した状態を言います。
やっぱタイミングは自分なりに見つけないとな、と思いました(まる)
★
結局僕は最後まで、完璧なバー解除のタイミングの目安を見つけられなかったなー。何となくこのくらいかな、でやってました。
でも実は、こういう難しくてコツを必要する動作が結構好きだったので、次こそは完璧なタイミングでバーを上げてやる!って密かに燃えてました(笑)。
列車がピタッと停止するのと同時に、0.5秒もずれないほどの超ピッタリにバーが上がると、
「うおっしゃあーー!完璧じゃあ〜〜〜!!」
ってなって、超気持ちいい。
次に列車が出発するまで、ずっとニヤニヤしていたものです。
あ、思い出した。
ボタンで解除すると言いましたが、それは列車が定位置で止まった直後のみです。
いったんボタンを引いて全席のバーを解除しますが、全部の席からゲストが立ち上がったのを見たら、すぐにボタンを再び押します。
これを押し忘れると、いくら次のお客さんが乗車してバーを下げようとしても、下がらない(笑)。バーを下げてもスカスカで引っかからず、下げても固定できない。またフワッとバーが戻ってきちゃうんですよね。
で、他のキャストにバーをロックしてー、って指摘される。
他のことに気を取られていると、うっかりボタンを押すのを忘れてしまうんですね。
僕はこれ、やったことないですから(自慢することじゃないけど)。
たぶん、やったことなかったはず…
定位置以外の場所でのバー解除は、客車にある解除ペダルを踏む
定位置以外でのバー解除は、各客車の前後にペダルがついていて、それを踏むと三つのバーが一緒に上がります。
ビッグサンダーマウンテンは、先頭車両が機関車、その後ろに5台の客車で構成されていますよね。客車一台につき6名の定員で、座席が3つあります。
バーの手動解除は、客車1台ずつできます。
客車の前と後ろの、連結器のあたりに目立たないような位置に足で踏むペダルがついています。乗り場が暗いので、乗り降りの際に観察しても、分からないかもしれません。
そう、ビッグサンダーマウンテンは、解除レンチのような器具を使わなくても、バーを解除するベダルがついているんです。これは便利ですよね。
まあ途中でバーを解除することなんて普通はないんですけど。
★
うーん、しばらく思い出してみたんですが、これくらいしか思い出せなかった。
何か思い出したら、また追記しますね。
おかえりなさーい、れっしゃとうちゃくでーす。
もう一回うごきまーす。
それではみなさん、さようならー!