みなさんこんにちは!
ようこそ舞浜戦記ブログへ。
あっくんさんです。
今回も、リハブの話の続きです。
しばらくリハブのことを思い出していたら、とても大事なお話をしていなかったことに気づきました。
それは、アメリカ河全体のリハブという大イベント(笑)です。
おおよそ7〜8年おきに、アメリカ河では全体リハブを行っています。
今回はそのお話です。
目次
アメリカ河全体のリハブは、水抜きを行う
2019年5月7日〜2019年9月3日にかけて、アメリカ河周辺のアトラクションで、大規模なリハブが行われたようですね。
休止アトラクションは以下の通り。
- スプラッシュ・マウンテン
- ウエスタンリバー鉄道
- 蒸気船マークトウェイン号
- トムソーヤ島いかだ
- ビーバーブラザーズのカヌー探検
ウエスタンランドのキャストなら、誰もがピンと来るこの休止アトラクションの種類とその期間。
そう、これは『アメリカ河のリハブ』なのです。
僕は詳細を知りませんし、リハブ中のパークを見に行ってもいませんが、これは間違いなく「河の水抜き」を行ったはずです。
なぜなら、今回休止した施設が、いずれも河の水面が見えるアトラクションだからです(笑)。
アメリカ河の3つのアトラクションは当然、ウエスタンリバー鉄道も車内から水面が見えますし、スプラッシュ・マウンテンも同様ですね。
実は、過去にもアメリカ河は水抜きを行なっています。
僕が現役の頃に、2回経験しています。その時はアメリカ河の3つのみを休止して、ウエスタンリバー鉄道とスプラッシュは運営していました。
(ウエスタンリバー鉄道はお休みしていたかもしれません。ちょっと記憶があいまいでごめんなさい)
当時、スプラッシュ・マウンテンは、河が見える、山の上の方の水路脇に壁を立てて、ボート上の乗客からは川面が見えないように隠していました。
(あんな崖みたいな狭いところに板壁を設置していたのを見て、ここまでするなんて、大変な作業だったろうなー、と感心した覚えがあります)
でもその時は、スプラッシュ・マウンテンの滝をボートが落ちる部分は何もしなかったので、てっぺんから落ちる瞬間だけは、アメリカ河の底がモロに見えていました。
今回はそれもさせないくらい厳重だったみたいですね。
それを考えると、時代の変化というか、やはりSNS時代は写真や動画に撮られてしまうことを意識して、「できるだけ裏舞台を見せない工夫」をしているのかな、と感じます。
なお、僕はわざわざ写真を撮りに行っていないので、興味のある方は検索するとわんさか出てきますのでご自身でどうぞ(笑)。
今回の長期リハブの理由をちょっとだけ考えてみた
リハブには目的があります。
今回の河の全体リハブは、長期的観点からの定期点検だったと考えるのが自然かなと思います。
アメリカ河のリハブは広範囲に渡っているため影響が大きいわけで、安易にできるものではないのです。ひょっとしたら、よほど重要な目的があったのかもしれませんが。
しかし4ヶ月というのは、アメリカ河だけのリハブにしては長すぎるように思います。
純粋な河オンリーなら2ヶ月でも十分。
以前3ヶ月間行われた時がありましたが、トムソーヤ島の中の改装も含んでいましたので何となく分かります。
今回のりハブ中も、トムソーヤ島内の施設改修があったみたいですから、やっぱりそれも原因の一つでしょう。
おっと、ふと思い出して調べたら、アプリでファストパス取得ができるシステムが7月23日からスタートしていましたね……。
この施設の設置工事をスプラッシュ・マウンテンでも行ったんですね。
これだ。
スプラッシュ側の、今回のリハブ期間の最大の目的です。
現在のパーク情報にうといので、すっかり失念していました……。
そう言えば、スプラッシュ・マウンテンに最初にファストパスが導入された年(2001年)も、リハブ突入の一月くらい前から発券所の設置工事が始まりましたし、館内設備の改修もバッチリ、リハブ中に行ったんでした。
すっかり忘れとったわい(笑)。
もちろん、その程度の工事なら、実質1ヶ月もあればできたはずですが。
アメリカ河の河底ワンダーランド
実は、僕は水のないアメリカ河の河底を歩いたこともありますよ(笑)。
(ドヤ!)とさりげなく自慢したりして。
ただのコンクリートの斜面でした。
ちょっと味気ないですね……。
マークトウェイン号の○○○も解体されていて……ゲフンゲフン(笑)。
ちなみに、河の水を抜く時は、大体2〜3日で完全に抜けて河底が見えたと思います。
結構早かった記憶があります。えっ、もうなくなったの? って感じ。
逆に、水を入れる時は少し時間がかかっていました。1週間ちょっとかかったはず。
スプラッシュ・マウンテンで勤務していると、アメリカ河を覗く機会はいくらでもあるので、明日から水が入るよ、と聞かされた日から、毎日観察していました。
透明な水がゆっくりと水かさを増していき、ほぼ満タンになったところでまた2〜3日経過。
で、ふと気づくと水面が濁って色がついていて、完成です。
浦安市水道局も大忙しだったのかな(笑)。知りませんけどね。
毎日少しずつ、水位が上昇していくのを見るのは、とても面白かったです。
★
僕が直接見たわけではないですが、水を抜くと色んなものが出てきたようです。
キャストの落とした財布とか(中にIDカードが入っていた)、無線機とか。
無線機はいかだやカヌーのリードがたまに落とすんですよね。腰につけているのをぽろっと。15万円くらいするヤツを……。
始末書を書かされたリードが、何人もいたそうです(笑)。
当時冗談で、キャストの骨とか出てこないかなって言ってて。退職したと思ってた〇〇さんが……みたいな。
さすがに人骨は出てこなかったようです、よかったよかった。
突然退職する人ってけっこういるんですよ。もしや……!って、アメリカ河のアトラクションキャスト経験者はみんな、うっすら想像したこと、ありますよね?(笑)
複数の施設の改修を2019年中に済ませてしまいたい思惑があった?
今さら、終わってしまったできごとを想像するのも無駄ですけど。
最終的な僕の想像する、長期リハブの理由を、ちょっと書いておきます。
今回の4ヶ月間のリハブですが、アメリカ河でそんなに時間をかけてやる改修作業などあるかというと、おそらくないでしょう。
カヌー乗り場やいかだ乗り場の大幅な改築をしたとしても、4ヶ月はかからないですからね。トムソーヤ島内の、キャンティーン終了に伴っての撤去工事も同様です。
(インパークして、アメリカ河周辺をじっくり観察すれば何か気づくかもしれませんが……やりません)
そこから最終的に僕が想像するのは、
- スプラッシュ・マウンテンの内部の改装のタイミング
- アメリカ河の定期的な全体のメンテナンスの時期
- 整備部のスケジュール上の都合
などが折り重なって、今回の長期リハブになったのかなと思います。
つまり、アメリカ河のみのメンテなら、2〜3ヶ月で十分。ただし、スプラッシュ・マウンテンの改修時期がずれて予定されており、それならせっかくだからスケジュールを合わせよう、となることがあります。
一例を上げると、
- アメリカ河のリハブは5〜8月に行いたい(メンテ部署全体のスケジュールから確定済)
- スプラッシュ・マウンテンの長期リハブは7〜9月に決定している(ライド整備側の、他アトラクションとの兼ね合いで、どうしてもずらせない)
- トムソーヤ島のキャンティーン撤去工事も済ませたい
※期間は適当です。
以上と、それ以外の関係部署も含めた複数の要素から、どちらのスケジュールもずらせない。
メンテナンスはその施設単独で行うものではなく、パーク全体(ランドもシーも含め)で調整を行っているわけで、順番がかなり早い時期(1年以上前)から決定している。
特に、来年はオリンピックイヤーですからね。アメリカ河とスプラッシュ・マウンテンのどちらかの長期リハブを来年に回すと非常にやっかいなことになる。
それなら、2019年中に、一気にまとめてやってしまえばいいのでは? と、上の人達が考えた。
というのが、僕の想像する長期間かかった理由ですかね。
来年、2020年は今年以上に外国から来日する観光客が増えますから。来年の戦略を見据えた上で、各関係部署との調整をしたと。
★
夏休み期間を休止にしてしまうなんて、普通この期間はお子さんもたくさん訪れますから、来園者も減ってしまうんじゃ? と心配になりますよね。
特に、スプラッシュ・マウンテンみたいな大型アトラクションは、春休みや夏休みにはリハブの日程を絶対入れないのが今までの常識でした。
ただ、年々夏休みは、猛暑のおかげで入場者数はあまり増えないんですよね。むしろ春休みや秋の連休日の方が入場者数は多いんです。
だから、あえて踏み切ったのかもしれません。
現役をとっくに退いた僕が勝手に想像してみましたので、信頼性は全くないですよ。
ご了承下さーい。
というわけで、今回はおしまい。