みなさんこんにちはー!
あっくんさんです。
最近スタンバイパスのことばっかり考えていて面白いっちゃあ面白いんですけど、何だか実際に見てみたくなりますね。行かないけど。
新しいシステムが始まって本格的に稼働すると、色々トラブルが起きます。現場では大混乱が起きて超バタバタするんだけど、その混乱が実は楽しかったりします。責任者や上の人達はハラハラしてるかもしれませんが。
案外僕ら現場の人間はなんとかなるだろって思ってるので。
そして試行錯誤を重ねてさらに進化していくんです、TDRは。
というわけで、今両パークでは、どんな混乱が発生しているのか想像してみましょう。今回は完全に僕の想像であり、実際に今後どうなるかは全く分かりません。
たとえ来園して遊び尽くしても、これからどうなるかは分からないでしょう。
割と悪趣味かもですが(笑)
それではみなさん、出発でーす!
目次
スタンバイパスを採用した理由:ファストパスでは解決できない問題が発生したから
そもそも、なぜスタンバイパスなんて制度を始めたんでしょうか。
スタンバイパスを実施する理由は、混雑によるトラブルを最小限に留めるためです。
新しいシステムを採用し実行するには、それなりの費用がかかります。アトラクションを利用するシステムとしては、ファストパスの方が圧倒的に知名度が高いですよね。
昨年、ファストパスがアプリ化して紙のチケットでの運用が廃止されました。これは2000年にファストパスが初めて稼働してから迎える大きな転換点です。こんな大きな制度変更はこれまでなかったのではないでしょうか。
ちょっとウィキペディアで確認したけど、細かいアップデートやサービス拡充はあったけど、ここまで大きな変化はありませんでした。
それなのに。
そのファストパスを休止してまで、なぜスタンバイパスなんてやるの?
僕は当初、一部の(ファストパス実施)アトラクションは列が伸びすぎてコントロールが不可能になりつつあるという予想をしました。
列が伸び過ぎてコントロールが大変になっていたためでは、という理由です。
元々ファストパス導入アトラクションは、2020年7月の両パーク再開後、長い列に並ぶ必要がありました。
その、長い列を混乱なく整理できなくなっていた。
TDLはまだ古い設備があります。地面に開けた穴がたくさんあり、そこに柱を立ててスタンバイの列を設置すれば何とかなります。
でもTDSの方は、パーク開園からファストパスを導入していました。元々長いスタンバイの列を設置する設備が不十分だと思います(実際はあるかもですが、足りない)。
またパーク自体が狭いため、列を伸ばしすぎるとコントロールがきかなくなるのでは。
じゃあ、やっぱりファストパスをやればいいじゃん。
と、考えますよね。
確かに、とりあえずファストパスをやっておけば何とかなりそうです。
今のTDRは入場者数を制限しないといけない。我慢の時期です。
ところでファストパスは、通常運営の際の利用人数が来ることを前提にシステムが設計されています。
今はゲスト数は少ない状態です。これは、ファストパスをうまく機能させるには少なすぎるんです。
おそらくきちんと機能させられるアトラクションはありません。ソアリンですら、難しい。
うまく機能できないとはどういう状態かって?
今は、席の間隔をあけて、利用人数を絞ってますよね。それが原因です。
簡単に言うと、人気があるアトラクションだけがあっという間に発券終了してしまう。
ソアリンだけが、開園して10分くらいでその日のファストパスがなくなるんじゃないでしょうか。それくらい瞬殺。
一方、他のそれほど人気がないアトラクションは、いつまでも残っている。しかも時間がたっても誰も取ろうとしない。(だって通常に並べば、すぐ乗れるから)
インディ・ジョーンズやタワーオブテラーですら、ガラガラだったりする。
で、ソアリンだけがスタンバイ3時間待ちとか4時間待ち、あるいはもっと長くなる。
これ、ファストパス的には全くダメダメなんです。
せっかくのファストパスが、有効に利用できないんです。
こんな状態でファストパスをやっても、ゲストからは不満続出するばかり。なんでソアリンをもっと早く乗れるようにしないんだよ〜! とお怒りの人だらけになる。
★
もう一つ。
本当は、ファストパスは維持費用がかかり過ぎるから、という方が理由としては強いかも。
この時期に、ファストパスは運営するだけで人件費を相当に食います。
現在TDRがめちゃくちゃ赤字なのはみなさんもご存知の通り。こんな中、フルバージョンでサービスをするのは、経営的によろしくない。
できれば、人件費は削りたい。
ファストパスは、削減の絶好の対象なんですよね。ファストパスをやらなければ、列は一つで済むし、その分人を削れる。まあそれで削れる分なんて微々たるものですが、やらないよりはやった方がいい。
だから、ファストパスをやらずに並んでもらうしかない。
そこで、並び方にちょっと工夫をしたい。要するに列を長く伸ばさなければいいのだから、ファストパスの機能を使えないか。
アプリで発券する現在のシステムなら、ソフトを作り変えるだけで既存の設備(ハード面)はほとんど変更せずに転用可能。
こうして、スタンバイパスという、珍妙なシステムが誕生したというわけ。
(全部僕の妄想ですけどね)
これが僕の考える、スタンバイパス実施の真相です。
本当は、別の全く違う理由があるのかもしれませんが。
それほど大きく違ってはいないんじゃないかな?
おそらく再開してから今までの約3ヶ月で運営データを把握できたはず。
入園規制をかけた状態でファストパスを開始したらどの程度効果があるか。または効果がなかったか。そう言った予測が高い精度で可能になった。
で、結論が出たと。
僕の予想では、ほとんど効果がなかったと想定しています。ただしそれは入園者数が少ない時の話。
ファストパスを運営しないだけだと、今後徐々に入園者数を増やした際に問題が起きることが容易に想定されます。
だから、今のうちに準備を整えておく作戦ですね。
来年〜再来年へ向けて、TDRが取るであろう戦略とは?
さあ、そこで。
今後TDRは、来たるコロナ禍の解消に向けて、1年後〜2年後を見据えてパーク運営をしなきゃいけないわけです。
いち早く、入園者数を増やして収益を回復させたい。
もっと、お客様をたくさん入れたい。
今後、年が明けてコロナ禍も収まりつつある段階へ移行するにあたり、徐々に入園者数を増やす計画だろうし。となると、完全復活へ向けて、段階的に変化させての運用が求められます。
スタンバイパスで2020年を何とかやり過ごせば、かなりの精度で利用者をコントロールできる体制を作れる。
世間もパークも、少しずつ元の姿を取り戻していくでしょう。
そして、完全復活を遂げた時点で、スタンバイパスからファストパスへ復帰させる。
しばらくはスタンバイパスでやり過ごし、段階的にファストパスへ戻すと思われます。
そのステップの初期段階として、今の施策があるわけです。
★
というわけで、今回はこのへんでおしまいです。
それではみなさん、さようなら〜!