いよいよ創作テレビドラマ大賞の締め切りが近づいてきましたね。
あ、これです。
僕は傾向と対策を述べる立場にありませんが、スクールでコンクール対策講座を受講して、この賞について聞いていると、ある程度は主催者が求めている作品をうかがい知ることができます。
・職業を題材に選ぶ
・地方を舞台にする(地域性をテーマに盛り込む)
このコンクールを狙うなら、この2点は非常に重要だと言われています。
でもその前に、まずは募集要項にじっくり目を通すことをオススメします。
なぜならば!
知らないとうっかり失格する可能性があるからです。
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Contents
募集要項をよく読むことで不必要な失格を避けられる
とにかく!
騙されたと思って、よーく読みましょう。
最重要項目は原稿の書き方に関するもの
募集要項を見ると、主旨に、
「テレビドラマの明日を担う新しい脚本家の発掘」とあります。
応募資格には、新人の他、テレビドラマ以外の作家活動経験者も可。とのこと。
まるっきり未経験者でなくても応募可能ということですね。つまり、プロアマ入り混じったコンクールということ。
強敵が参入してくる、けっこうハードルの高いコンクールなのです。
募集要項を読むと、あまりの細かい指定に、この程度も守れない奴は応募してくんな、って空気を感じます。
そもそも募集要項に原稿の送り方がこんなに具体的に記載してあるのは、創作テレビドラマ大賞くらいじゃないかと思います。原稿のとじ方を図で細かく指定しているなんて……小うるさいというか神経質というか(笑)。
あまりにも応募原稿が俺様ルール過ぎて、耐えられなかったのか。
または審査員の方々がマナーにうるさくて、NHK(審査は日本放送作家協会)のコンクール担当者が応募原稿の書式や綴り方をいちいち直さなきゃならなくて、手間がかかってしょうがないので、要項に最初から載せておこうと考えたのか。
いや、共催が日本放送作家協会だから細かいのかな……。
具体的に読んでいきましょう。
※本文は50枚以上55枚まで(提出前に確認して下さい)
もはや命令ですね。
これ守らない奴は速攻で落とす!みたいな。
ー①以外には絶対に氏名等の個人情報を記入しないで下さいー
これは重要です。審査にあたって、作品原稿から個人が特定できないようにするため。
作者がどんな人か、年齢や性別とか作品を評価する上で余計な先入観をなくすため。
例えば「え、これ高校生が書いてるんだ、若いのにやるなぁ」とか「女性がここまでこの業界について詳しいなんてスゴイね」とか、作品以外の要素で判断するのはフェアじゃないですから。
さらに言えば、審査員の知人が混じっていても判別できないよう(贔屓しないよう)公平に審査するためですね。
この業界、狭いですから知人の作品に出会うこともあるでしょうし。一次審査の下読みを担当する人の中には、スクールの講師を務めている人もいるでしょう。
でも僕は、これを読んでNHKの良心(審査は日本放送作家協会ですが)を感じました。小うるさいのは、反面それだけ要求するものがあるということ。
ここまで細かく指定しているということは、それだけ真剣に審査しますよ、という意味にも取れます。こっちは真剣に審査するんだからあんたらもきっちり出してくれよってことですね。
担当の田中さん、頑張って下さいな。
(一人で全部やってるってことだよね?大変だ!)
募集要項で他に注意すべき点
大きな字で書いてある部分が最重要項目。他に注目すべき点は?
・一人一作品(厳守)
一度にいくつも送っちゃ駄目なんですね。フジのヤンシナはたくさん送って評価につながった方がいましたけど。勝負は一度に一発のみってことか。
・海外ロケや時代劇は不可
海外を舞台や時代劇は失格ですね。限られた予算で実際に制作するからでしょう。制限があるけど逆に、映像化を前提にしたコンクールなので、優れた作品は映像化し、放送してくれるということ。
自分の作品がドラマになる。これこそコンクールの最大のメリットですよね。
・共作は不可
木皿 泉さんは失格です(笑)
ピン芸人限定か。
・いったん提出した作品の差し替え、変更は不可
締め切りを過ぎてから内容を変更できたら締め切りの意味がない。
というより、いちいちその人の作品を探して差し替える手間が面倒なのもあるかも。
こんな項目をあえて載せるということは、差し替えを依頼する応募者がよっぽど多かったんでしょうかねー。
「よくある質問」も注意して読むと参考になる
Q&Aがありました。
ふむふむ、なるほど。
これけっこう面白いな。
Q.これまでにテレビアニメの脚本を書きました。また実写の劇映画の脚本も執筆中です。テレビドラマでの執筆経験はないのですが、応募可能でしょうか?
A.過去に放送された、または将来放送予定のテレビドラマの脚本を書いているのでなければ、応募可能です。
お、つまり過去にテレビドラマの脚本を書いていた人・書く予定の人は対象外ということですね。プロ応募可能と言ってもドラマ経験者はNG。
他のジャンルからの転向者は受け入れると。
Q.以前通っていた学校の課題で賞をもらった作品や、学校出身者のみのコンクールで受賞した作品を改訂して応募してもいいですか?
A.テレビ局や映画会社などが主催する脚本コンクールで何らかの賞(大賞、佳作、奨励賞など)を受賞した作品でなければ、応募可能です。
スクールで発表した作品を出してもOKなのか。これは意外と盲点だったかも。
だってスクールで発表したシナリオとかだと、先生のアドバイスを受けられますから、それを元にブラッシュアップして出せますからね。
それを狙っている人もいるのかな。
ちなみに(シナリオ)センターだとシナリオ診断という有料サービスがあり、講師のアドバイスをもらえるので、それで直しを入れてから応募する人もいるみたいですね。アドバイスを受ける作品は未発表だから、別に問題ないと言えばないか。
もちろん、アドバイスを受けて実際に書き直すのは自分だから、大幅に向上するかは本人次第ですけど……。
よく考えたら、アドバイスだけなら他のコンクールでも可能ですね。
上記の質問以外は、どれも常識の範囲内というか、こんな質問をするようでは君、全然分かってないね、と言われちゃうかも。
人物表は2枚以内じゃなきゃダメ?とか梗概は800字以内?とか用紙サイズは、とかの質問は、ちゃんと募集要項に書いてあるんだからそれを守ればいいだけなのに、いちいち聞いてくるってことは、あえて要項を外したいけどどこまで許されるのって聞いてるわけでしょ。
そこ、個性を発揮するところじゃないと思う。
個性はシナリオの内容で発揮しろってことですよ。
Q.2枚目のタイトルも20字20字で印字しなくてはならないのですか?
A.タイトルは、文字サイズもフォントも指定はありません。横書きでも構いません。
タイトルのみとありますが、「第42回創作テレビドラマ大賞 応募作品」などは入れてあっても問題ありません。
タイトルだけは、横書きOKか。それって意味ある?w
タイトルだけ横文字にする(英語表記とか)場合を想定しているのかな?てっきり本文も横書きOKかと思ってしまった。
まあ、縦書きでも横書きでも面白い作品は面白く、つまらない作品はつまらない。
当たり前過ぎますなぁ(泣)。
何となく感じるのは、NHKは実践で通用する人材を求めているんですね。即戦力です。まるで中途採用の転職情報を読んでいるみたい(笑)。
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創作テレビドラマ大賞はどんなコンクールなのか
こんな記事がありますね。
僕は、この記事くだらねーと思います。
だって、選ぶのは応募者じゃなくて審査員だから。応募作品の中で明るい作品がどれくらい、暗い作品がどれくらいあるかは公開されていないんだから、結果的に選ばれたのが暗い作品だった、というだけ。
コメディ作品のレベルが低かった?それも選考結果からは分かりません。
このコンクールは応募者の年齢層が比較的高いので、それも反映されてるのでしょうが、評価されるのがコメディよりシリアスな内容なのです。
創作テレビドラマ大賞は、基本的に社会性の高い題材が評価を受ける傾向にあります。
「この20年くらい、ずっと暗い」と言ったのは、日本放送作家協会さらだたまこ理事長のようですね。
でも確か、この時の前々回の受賞作品「あなたにドロップキックを 」はコメディタッチだったような……?
暗い作品が多いのは間違いないですが、本来ドラマは暗い方が面白く深みのある作品に仕上がりますからね。
そんなに受賞作を明るくしたいなら、コメディにどんどん大賞を与えればいいんですよ。
もっとコメディ作品の応募が集まりますよ。
コンクールって、前回の受賞作品の影響が小さくないですから。
応募者が前回の受賞作を参考に書くから。
大賞作品がミステリだったら、翌年の同じコンクールはミステリ作品ばかり集まるそうです。
コメディが毎回のように受賞していればそのうちコメディばっかり集まるようになり受賞作もそれを反映するでしょう。
暗い作品ばっかり評価するから、次も暗いのばっかりになるわけで。
特定の職業に注目するか、地方を舞台にした作品が有利
上の2点が、創作テレビドラマ大賞に受賞する傾向が強いと言われています。
伝統だからなのか、審査員が自然とそれを選んでしまうのか。はっきりしたことは分かりませんが、結果的にそのような傾向があることは間違いないようです。
NHKの地方の支局が番組制作に関わっているからかな、とか勝手に想像しているのですが、実際はどうでしょう?
どのドラマも舞台が東京じゃつまんないですからね。地方を舞台にすることで映像表現に幅が生まれるし、より豊かなドラマ表現ができる。
主人公の職業が地方独特の業種であればより個性的なシナリオになります。
さて、どう攻めていこうかな……?
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実際のドラマや映画を見て、しっかり基礎を学びましょ。
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