みなさんこんにちはー!
あっくんさんです。
今回はちょっと趣向を変えて、思い出話をします。
いつも思い出話だけど…(笑)
★
ちょっと思い出したことがあるんですよ。
昔々、大昔。
僕のキャスト歴で言うと、晩年に近い頃のことなんだけど。
シンデレラ城ミステリーツアーという、お城の中を歩いて進むアトラクションがあったんです。
ミステリーツアーは、キャストがお城の騎士という設定です。
ストーリーは、
ガイドがお城の中を普通に紹介して回る予定だったところ、魔法の鏡の手引で地下へ入る隠し扉が開き、中へ入っていきます。
そして、色んな発見をしていきます。
お城の地下に眠っていた伝説のドラゴンを発見したり、タピストリ(壁にかけられた織物)に刻まれた英雄伝説などを見て回った後で、悪魔の大釜から目覚めたラスボス、ブラックコルドロンを退治して無事、脱出することに成功するというお話。
(こんな感じだったと思いますが、違ってたらごめんなさい)
目次
ミステリーツアーのガイドをやっていたとき、ある男の子が・・・
僕は超短期間だけど、お城の騎士をやったことがあります。
ある日のツアーガイドを務めたとき。
そのツアーの中に、小学生の男の子がいました。
4年か5年生くらい。
別に珍しくもないので、特に気にしてはいませんでした。
ツアーは、地下のダンジョンを抜けると、やがてお城の上の方へ向かいます。
ツアーの中には、何度も来てくれる人がけっこういます。
内容は全部知っているんですね、そういう人は。
その子は、
次はこうなるよ、こんなのが出てくるよ、と一緒にいたお母さんらしき人に説明しています。
お話を説明しているだけならいいんですが、その子は先回りして話します。
この先何があるよ、とバラしちゃうんですね。
もちろん、他のゲストのみなさんにも聞こえてしまいます。
初めて体験する人にとっては、ネタバレですからね。正直ありがたくない状況です。
ツアーは、最後の戦いが待っている直前の部屋まで来ました。
ご存知の方は、勇者を選ぶ部屋、と言えば分かるかもしれませんね。
その部屋で、ガイドは一人の勇者を選びます。
選ぶ前に、説明をします。
これから戦いが待っていると。
ラスボスと対決しなければならないことを、伝えるんです。
この場面って、力説しなきゃいけないんですよ。
なぜって、これからブラックコルドロンと戦わなければいけない。
みなさんの中に、私と一緒に戦ってくれる勇者はいませんか? とツアーの参加者に問いかける。
だから、ここは適当に流す場所ではないんです。
これから、最も盛り上がるシーンへ向かう直前の段階です。
そんな時、
僕の近くにいた、あの男の子が言ったんです。
「よくやるよ。マジメだよね」
どうやら僕のことを言っているようです。
さて、これを聞いて(もちろん僕はガイドの最中なので何も反応できません)、僕はどう感じたでしょうか。
僕は、
これはいい機会だぞ!
と思いました。
何がかって?
これこそ、キャストの面目躍如たる機会なんです。
どうしてかって?
この場の雰囲気を吹き飛ばすのは、誰でもない、僕自身だったからです。
その場を引率するのは他ならぬ、ガイドの僕。
このツアーをうまく乗せるのも、沈没させるのも僕自身。
だから、ここはもっと盛り上げないといけない。
ところで、ガイドは決められた通りのナレーションで、決められた演出で行います。
自分オリジナルのショーは、できません。限られた条件の中で、ベストを尽くします。
だからこそ。
今ここを良くするのも、悪くするのも、自分なのだ。
それを、ゲストへ伝えないといけない。言い訳ではなく、そこにいてできることを全力でやる。
これぞ、キャストの醍醐味です。
熱意を込めて、ガイドをやってやりました。
冷やかしのヤジを飛ばした彼を吹き飛ばすような、呆れるくらいの熱意を乗せるんです。
すると不思議なことに、否定的な言葉はなりを潜めます。
そういうムードに持っていくということですね。
これ、上手とか下手とか、関係ありません。
ただ、やたらと気合いが入っているだけです(笑)
それなのに、勢いは技量の不足も薄めます。勢いの中に埋没してしまうんです。
だから、思いっきりやるって、とっても大事なんです。
下手だったらなおさら。
みなさんも、反対意見や否定的感想には、勢いや気合いをぶつけてみてください。
冷やかす人を、思わず引かせるほどの気合を込めるのです。
冷やかす人は、本当は自分も何か夢中でやりたいことがあるのに、それを邪魔されたり否定されたことがある人なんですよ。
そんな自分を守るために、思わず他人を否定して、自分と同類に扱おうとする。
否定されるのは自分だけじゃない。他にもいる、と。
冷やかしは成功への嫉妬と自己弁護から発する。
だったら、自分はそれをさらに否定すればいいんです。
思いっきりやると、何か変わるかもよ、と。
きっと、何かが起きますよ。
今回は、突然思い出したことを、記事にしてみました。
また何か思い出したら、書いてみますね。
それではみなさん、ひとまずさようなら。