みなさんこんにちは〜!
あっくんさんです。舞浜戦記ブログへようこそ。
今回は真面目なお話です。
好きで応募して、せっかく勤務し始めたキャストのお仕事を、もし辞めたくなったら? という話です。
誰だってやりたい仕事をしたいですよね。ディズニーキャストになりたいから応募して、サテライトへ行って無事入社もできた。オンステージに立つこともできた。
でも……今は辞めたい。
何だか最近、仕事がつまらないな。いっそのこと辞めてしまいたい 、という人向けのお話をしてみましょう。
目次
辞めるか辞めないかは、結局自分次第ですよ
僕は長くキャストの仕事を続けたのだけど、辞めたいと思ったことはそれほど、ないんですよね。
むしろ続けてやる!(こんなに使えない奴が居残ってたら迷惑だろ! 嫌がらせで残ってやる!)くらいな気持ちでやっていたので(笑)、辞めたい気持ちは正直よく分かりません。
ある意味それくらい楽しめていたということかも。
でも、自分は辞めるべきかなと思ったことは何度もあります。
いや、厳密に言うと『辞めたくないと思ったことはない』かな?
どっちじゃい!と思われるかもですが(笑)。
続けたいと常々思っていたわけじゃなくて、もしその時が来たらいつでも辞める覚悟はできてるよ、というスタンスかな。
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結論から言うと、辞めたければ辞めましょう。
無理やり続けるものではないですからね。それにたかがバイトです。社員でもない限り、あなたのキャリアに傷がつくといったことはほぼないでしょうし(笑)。
さて、一言で辞めたいと言っても事情は様々だと思います。どのようなケースがあるかを僕なりに想定してみました。
あなたの事情に、以下が当てはまるといいですね。
二度とキャストをやりたくない場合
僕がもし本気で辞めたいと思っていたら、速攻で退職したでしょうね。
おおむね自分がやりたい職種につけたからそう思うのかな。でも希望していなかった職種なら、なおさら辞めることに悔いはないでしょう?
辞めたいけど事情があって辞められないとか、あるのかな。
人が仕事を辞めたいと思う時、やっぱり一番に来る理由って、
・人間関係
・飽きた
・給与が不満(少ない)
・他にやりたいこと、やらなければならないことができた
じゃないですかね?
部署にもよりますが、大勢の人と一緒に同じ作業をするとなると、どうしても人間関係は避けて通ることのできない要素です。
これだけは逃げることができない。誰でも主張があるし考えがある。同じことをするのに価値観のちょっとした違いや判断の迷い、他人とのコミュニケーション、上下関係、様々な行き違いが生まれます。
これってキャストだけの問題じゃなく、あなたが今後も一生関わっていかないといけない問題です。
ただし、問題が自分自身にある場合はある程度今の環境で解決していかないと、この先どんな職業についても、その悩みは自分の影みたいに追いかけてきますよ、マジで。
逆に、他人に問題がある場合は、すぐにでも今の場所を去ることが優先すると思います。
たとえどれほど好きな仕事だったとしても、です。
そう、キャストの仕事で辞めたいと思うのって、やっぱりこれでしょうね。
え、僕が人間関係で悩まなかったのかって?
実は、舞浜戦記でそれを書き綴っていくつもりですよー。お楽しみに(笑)
そしてそして、さらに深刻な問題は、
今悩んでいる問題が、自分に原因があるか他人にあるかが判別できない
という点じゃないですかね?
そして大抵の方は、「これは私が原因じゃない、あいつが悪いんだ!」と考えることでしょう(笑)。
それ、決して間違っていないと思います。
まあケース・バイ・ケースですけど。
人間関係以外の理由についてはまた回を改めてお話ししましょう。
事情があって今は勤務を続けられないけど、続けたい意思はある場合
あ、思い出した。
一回辞めて、また同じ職場に戻りたいけど、可能か? ならありますね。
そういう事情のある人、時々いました。
学生さんで、国家資格等の試験があって、ある程度まとまった期間集中して受験勉強したい。で、終わったら戻って来たい。
または、留学したいのでいったん退職してまた戻って来たいとか。
で、実際に戻ってこられた人も知っています。だからといって、全員がそうできるかというと、違うみたいですね。
事情があっていったん勤務をお休みしたい場合
現在のキャストの就業規則に明確な決まりがあるかは知りませんが、昔は2ヶ月以上勤務に入れない時は退職扱いになるとリード(職場の責任者)が言っていた記憶があります。
リードやスケジューラーが適宜そのくらい、と期間を設けていた可能性はありますが。
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ここで、退職になるか否かの大きな決め手になるのが、『リードたちにとっての、あなたに対する心象』なんですよね。
つまり、リードたちから見てあなたが『この人にはずっと続けてほしい』人材かどうかです。
有能でとてもいい仕事をする。
勤務態度がいい。
欠勤遅刻がない。
など。
失うのがもったいない人材であるか。
何となくやる気が無くなったとか、ちょっと髪を染めたいけどキャストをやっているとできないのでしばらく休みたいとか、そんな適当な(あなたにとっては大事だけど、職場的には真っ当じゃないと感じられる)理由だったら。
そりゃ、厳しいですよね。
きちんとした事情がある人へは、リードが「戻れるようになったら連絡して」と伝えてひとまず休職状態になり、しばらくして復活できるんです。
まあリードも人の子ですから。貴重な戦力をみすみす失うようなまねはしません。
だからあなたが一旦辞めて、しばらくしてまた戻りたいというなら、自分がそんな人材か、また戻って活躍して欲しい人かを客観的に見つめましょう。
自分は違うかなと思ったら、別の作戦を考えないといけませんね。(笑)
でもひとまず今の職場の、一番信頼できる上司の方に相談してみるのはありだと思います。道が開ける可能性はゼロではないですから。
一度辞めて、また同じ職場に戻れるのか?
TDRは常に人手不足です。
ディズニーのいいところはすぐ辞められるし、またすぐ戻ってこられる点だと思います。
ただし問題は、同じ職場に復帰できる保証がないということですね。というかほぼ無理だと思った方がいい。
上で説明した通り、一度勤務した経験があれば連絡手段ができるし、リードと知り合いになればコンタクトを取れて、また戻りたい意思を伝えることができる。
キャストは人の入れ替わりが激しいです。どの職場も自然と人数は減るし、元々知識のある経験者なら戻って来てもすぐ慣れるわけで、有利なのは確か。
しかし、それを期待して戻りたいと伝えても、リード達がOKしなければ戻れない。だから絶対ではないんです。
たった一人の人間を入れるか入れないか。
それって、職場にとってはけっこう重要な問題だったりします。その人が周りに悪影響を与える存在だった場合、「和を乱す」人になりかねないからです。
退職前の勤務状況があまり良くないと、いくら本人が希望しても、ロケーションから「戻って欲しくない」と思われたら拒否される。
大抵の職場では、キャストが一人でも休むと他の人に大きな負担がかかります。なので、何度も欠勤したり遅刻常習犯な人は、ほぼ戻れないと思った方がいいです。
それでも戻りたいというなら、サテライトへ行き、初めて来ましたって顔で面接を受けて、無事別部署に配属されることなら、十分可能です。
(あまりいい評判がなかったけど、無事他部署で入れた経験者を知っています)
参考までに、キャスト経験があるかどうかはバレますけどね(笑)。
それに、実際に復帰してバックステージで元の同僚に会う機会はいくらでもありますから。
あっ、あいつ戻ってきてたんだ、って噂になります(笑)。
さんざん迷惑をかけた人なら、なおさらね(笑)。
一度辞めて、次こそは自分の希望する職種で働くことができるのか?
次のケースは、復活したいというより、別の部署に行きたい人のお話。
今現在勤務している職場(ロケーション)はもう十分やり切ったのでそれなりに満足している。
実は、私には元々ディズニーでどうしてもやりたかった職種がある。今度は本当にやりたいところで仕事をしたい。
元々行きたい部署があったのに、最初に応募した時は断られ、仕方なしに今のロケーションで勤務していた。それなりに充実はしていたけど……
でもやっぱり諦めきれないので、いったん辞めて希望の部署に入るために再挑戦したい、という場合。
このケース、正直に言うと、決して簡単なことではないです。
あまり、というかほとんど期待できないというのが僕の正直な感覚です。
まず、『希望の部署が、現時点で人を募集しているか?』がとても重要なんですよ。
いくら自分が入りたいと思っていても、その部署で人員が充足していたら、たとえリードがあなたを入れたいと思っても新たに入れることはできないです。
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さて、それを踏まえて、ここからはアトラクション限定のお話です。
実は新人を入れるか否かは、リードが決めるのではなくスケジューラーが決めます。全シフトを埋めるだけの人員がいるかどうかはスケジューラーが把握しているので。
おっと、スケジューラーというのは、キャストのシフト作成を含めた事務全般職を行う人を言います。他部署では知らないんですが、運営部には必ず存在する人です。一人のスケジューラーが複数の部署のキャストのシフトを作成します。
このくらいの混雑した日はこのくらいの人数が必要だ、という目安をリードが決めています。そして、それを元に、スケジューラーが全員のシフトを決めるんです。
例えばリード達が、次の繁忙期には、一日にこれだけのキャストが必要だな、と予測します。で、このくらいの混雑日には、何人をシフトに入れてね、と要望を出す。
でもスケジューラーは、今季のスプラッシュ・マウンテンの退職者が予想より多くて、その人数をシフトに入れるには、少なくともあと10名は補充が必要だ、と判断する。
それがリード達に伝えられて、結果として増員をかけるんです。
僕はスケジュールを作成したことはないですが、スケジューラーとリードに教えてもらった流れではこんな感じです。
その人手不足のタイミングにあなたがピタッと当てはまると、ひょっとして入れるかも、というわけですね。
しかし、その部署がどのくらい人が足りているかいないか、外部の人間には全く分からない。
まさに、運次第なんですよ。
番外編:辞めることなしに、別の職場へ異動することはできるのか?
さらにわがままな人もいます。(笑)
これはちょっと本題からそれるのでごく簡単に。
今キャストとして勤務している部署は、とても楽しくて充実している。
しかしその上で、もっとやってみたい職種がある。
辞めたいわけではない。でも新しいことにも挑戦したい。今よりもっとやりたいことがあるという人。
積極的でとってもよろしいですなぁ。
これも前述の、人が足りているか否かの話と同じ条件がかかっている。
簡単じゃないですね。
だって、今いる部署が一人足りなくなるでしょ。その上、行きたい先の部署が一人増えるわけです。
・今の部署が一人減っても問題ないか?
・行きたい部署が一人増えても問題ないか?
その人が人格的に問題ないかとかその他の事情を除いても、この2点をクリアしないと不可能、とだけ言っておきましょう。
それでも、絶対できないわけではないところが、やっぱり人間関係や様々な事情を含めた総合的な個別案件の判断となることを意味しています。