なぜミッキーは顔を変えるの?【勝手に考察しました】

4 min
ミッキー・ミニーのトピアリー
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みなさんこんにちはー!
あっくんさんです。

今回はちょっと趣向を変えてキャラクターのお話でもしましょうか。
突然ですが、ミッキーって時々顔が変わりますよね。

なんで顔を変えるの?って、僕は不思議に思っていました。
原型をとどめないほど大幅に変更されるわけじゃないけど、特にファンでもない人が、気づくか気づかないかくらいの微妙さで変える。

でももちろん、ファンやマニアだったら絶対気づくし、変わると違和感しかないからたぶんみんな気に入らないんじゃないかな。

少なくともマニアの方がキャラクターの顔の変更にいい印象を持つことはないですよね。
ミッキーの大ファンで、「顔が変わって嬉しい!」って人、ほとんどいないと思います。

なんでおなじみの人気キャラクターの顔をわざわざ変えるの?って思いませんか?

おっと、ヤバい領域に迷い込んでしまいそうな、触れてはいけないタブーネタでしたかね(笑)
しかし、恐れずに進みたいと思います。

僕の考えるキャラクタービジネス論です。

例によって、以下は僕の勝手な想像で書いています。そのため、実際とは異なる部分があるかと思いますが、なにとぞご了承下さいね。

それではみなさん、出発で〜す!

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ミッキーが顔を変えるのは、人気を維持するため

僕が現役キャスト時代は、いや今もだけど、あまりキャラクターに興味がないので、顔が変わっても言われないと気づきませんでした(笑)

調べてみると、1993年に一度変更されているようですね。
僕はその頃キャストをやっていたので、確かにミッキーの顔が変わったという話は聞いていました。でも正直よく分からんなーと思ってました(笑)

ミッキーのデビュー作「蒸気船ウィリー」を見ましょうか。

↑こっちの方がフルで見られます。

パークに登場するキャラクターと、アニメの中のキャラクターは全然違うものですから、仕方ない部分もあります。

パーク(アナハイムのディズニーランド)の昔の写真を見たら、あまりの違いっぷりにホラーかよと思ってしまった。仕方ありませんね。

そもそもアニメのキャラクターとしてミッキーがいて、それを元にパークが作られたんだから、アニメに似せる(寄せる)のが自然です。
この作品を元に、同じキャラクターを作ったんでしょう。それにしても…。

調べているときりがないので、やめときます。

なぜディズニー社は、ミッキーの顔を変えるのか。
それはもちろん、人気を維持するためです。

でも人気を保つためなら、むしろ変えちゃったらダメなんじゃないの?
どうして、ファンに違和感を与えてまで、キャラクターの顔を変更するのか。

これ、僕は巧妙な戦略だと思っています。

キャラクターは延命措置を施さないと、やがて寿命を迎える

初めてアメリカにディズニーランドがオープンして、すでに66年がたとうとしています。

その間に世代交代が進み、最初に訪れた人々の子、孫、ひ孫たちが世代を超えて楽しんでいます。
時代をへるごとに、世の中の流行は移り変わっていきました。生活習慣も代わり、ファッションもどんどん変遷します。

流行は何度も巡ってきては、人々の生活をうつろって行きます。流行が変わり、生活様式が変わり、身の回りを形作るモノのデザインが変わる。次々と新しいトレンドが生まれ、時代は移っていきます。

エンタメも、新しい作品が生まれ人気が出て、社会を取り巻く様相は一変します。
漫画、アニメ、映画、その他キャラクターも、次々と新しいものが登場します。

一方で、古いものは徐々にすたれていきます。

同じキャラクターを見慣れると、それは同時に「飽き」につながります。
すっかり定着し世の中に普及すると同時に、飽きてくるんです。そして、別のキャラクターを人々は求める。

一回り世代が入れ替わる頃には、ミッキーのライバルキャラクターも続々登場してきました。
日本発の世界的キャラクター、キティちゃんもそうですね。
他にもミッフィーとか、その他諸々。

「かわいいキャラクター」のポジション争いは熾烈です。

油断していたら、あっという間に人気をかっさらわれます。
ミッキーはディズニーランドという強力な武器で世界征服を成し遂げましたが(笑)、まだまだ油断はできない。

サンリオだってピューロランドを作って対抗しています。
この先、どんなキャラクターが誕生してどんなパークができるか、分かりません。

キャラクターには、寿命があるんです。
それに抗うには、飽きさせない工夫、延命措置が必要です。

ほとんどのキャラクターは、時代の壁を越えることができない

そこで!
ディズニー社が取った戦略は、

キャラクターをちょっとずつ時代に合わせて変える

というもの。

数十年も人気を保ち続けるには、その時代時代に合わせたキャラクターでなければなりません。

時代が変わればファッションや風俗も変わる。メイクの流行も変化します。キャラクターのデザインや衣装も、その時代時代の流行を敏感に取り入れています。

昔デザインされたキャラクターは、その当時の流行を多少なりとも反映しています。
そのままでは明らかに古いと感じてしまうのです。

ほんのわずかでも、そんな部分を残していると、次第に人々は離れていってしまう。従来のキャラクターに古さを感じたら、後から出てきた新しいキャラクターに目移りします。

だから、顔を変える。
今、少しくらい顔を変化させても、ファンは「戸惑う」程度で許してくれる。
でも今変えないと、そのうち完全に忘れ去られてしまう。

忘れ去られることこそ、「キャラクターの死」なのですから。

これに気づいたディズニー社は、対策を打ったというわけ。
今のうち、間に合ううちに。今の流行から完全に取り残される前に、バージョンアップする。

中には、「私は目移りしない」って人もいるでしょうね。でもそれは、マニアだからです。
一般の人々は、違います。

人々は、常に新しい「楽しさ」を求めています。
キャラクターの人気を保つためには、常に創意工夫が必要なのですね。

他のキャラクターたちは延命できるか?

ここで、他の人気キャラクターを見てみましょう。

最近の日本のアニメで言うと、このキャラクター延命スキームに倣っている作品があります。

おそ松さん」は実に興味深い模範例ですね。
僕にとっての「おそ松くん」は、幾多の赤塚不二夫作品の中の一つに過ぎず、すっかり忘れ去っていたキャラクターでした。
それを見事に復活させた。まあ人物たちの年齢を引き上げるという裏技ではありますが。

その点、「ドラえもん」はいい戦略を見つけましたね。

本来の原作とTVアニメのドラえもんは、のび太が、ドラえもんの便利な道具に振り回されることがメインコンテンツでした。
そこへ、映画版で「感動」の要素を加えることで、新たな楽しみ方を観客に与え、延命を果たしたのです。

キャラクター自体の延命ではありませんが、作品の延命につながっています。
キャラクターのデザインを変えたわけではありませんが、設定を変更し、新たなジャンルへ「模様替え」をすることで、子供だけでなく大人(かつて子供だった頃に楽しんだ昔の子供)も、新作を見たいと思わせることに成功しました。

もちろん、テレビアニメで新作を作り続けていれば延命はできたでしょうが。そのままだと限界があります。
それを、うまく乗り越えたんですね。

さて、ドラえもんや他の作品は、時代を越えて受け継がれていけるのでしょうか。

今後何らかの更新を行うのか、このまま新しいコンテンツの登場とともに人気が陰るのを指を咥えて待つのか、抵抗するのか。

いずれにせよ、ディズニーはしっかり世代交替の流れに対策を打ち、作品の古典化を逃れるために動いているのですね。

というわけで、今回はおしまい。
この後も舞浜逗留亭でごゆっくりお楽しみください〜

それではみなさん、さようなら。

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あっくんさん

あっくんさん

元TDLにてアトラクションキャスト勤務を経験した十数年間を回想する場。このブログはそんな僕の、やすらぎの郷でございます(笑)。

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