【舞浜戦記・総合案内所2】スプラッシュ・マウンテン編

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みなさんこんにちは!
あっくんさんです。

僕はnoteにおいて、【舞浜戦記】という回想録を書いています。

これは僕のディズニーキャスト修行時代のエピソードを時系列順に書きつづっているんですが、古い話から順番に書いているため、ネタ的な記事をなかなか書くことができません。

そこで、当ブログ【舞浜逗留亭】が爆誕したわけですが(笑)、舞浜逗留亭の方もメイキング的にご紹介しておきたい。もうけっこう回を重ねているので、何を書いたか自分が忘れてしまっているくらいでして……(笑)。

そこで、いったん整理を兼ねて、解説してみたいと思います。

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【第一部】スプラッシュ・マウンテン:オープン前

まずは僕がスプラッシュに異動してからトレーニング、及び研修をへて正式なオープンを迎えるまでのエピソードをご紹介しています。『note』では、マガジンという形式でまとめてあり、第一部がそれに当たります。

トップバッターはこいつです。

小動物の郷(くに)の片隅から眺める日々:スプラッシュ・マウンテン000

僕が現役キャストの頃の、全期間をへた後で、思い出す最も印象的なシーンということでこれを書いてみたんですが。

うーん、全然伝えきれていない。きっと、舞浜戦記を全部書き終えてから、もう一度書き直したらもっとましになるかもですね。

身長制限の違いが生む喜劇と悲劇・幼児もまた、闘っているのだ:スプラッシュ・マウンテン001

スリルライド系アトラクションキャストの業務の中で、最も神経を使うのは何だろう?と考えて、これを最初に紹介してみたのです。なんたって一番重要と言ってもいいですからね。

とにかくマウンテン系アトラクションは、いちいち何かというとスクリーニング、スクリーニング、なんです。外のポジションはほとんどそれ。

もうね、新人さんには口を酸っぱくして何度も何度も繰り返し言って、覚えさせるのがこれなんです。それくらい重要だし、新人さんが最も苦手とするのがこのスクリーニングじゃないかな。

そしてスプラッシュでも他でも、ここが一番クレームが多いポイントなんです。
乗れないのに並ばせてしまうのが一番いけないわけで。
それだけに悲喜こもごもなんですよね。

しかし冷静に考えてみると、スプラッシュが始まった当時に3歳で乗りに来て、僕が身長を測って上げたちびっ子が、今やもう30歳ですよ!

もうね、信じられない(笑)。
ここ、一番ショックだよね……(笑)。

あの時代も、遠くなったもんだ。

工事中のクリッターカントリーはまだまだ未完成、そしてトレーニングは始まった:スプラッシュ・マウンテン002

この回は、待望のスプラッシュ・マウンテンのトレーニングが始まったことや、館内に入った時のことに触れています。

僕も建設途中のアトラクションに入ったのが初めてだったので、とても新鮮な思い出として覚えています。

初めて見た風景を説明するのって難しい。ほとんどの人は全く見たことがないわけで、きっとこれを読んでも想像できないだろうな……。
スプラッシュに乗ったことが何度もあって詳しい人でもイメージしにくいでしょうね。

水路内を歩き、初めて乗ったボートは無音だった:スプラッシュ・マウンテン003

スプラッシュでは運営中はもちろん、開園前も閉園後も、キャストが水路の中に入ることはありません。
その必要がないし、スプラッシュは水路を辿ってもぐるっと1周回ることができないんですよ。そもそも一般キャストは、まず入ったことがないのではないかな。

ちなみに閉園後に水路の水は抜きます。
ポンプの電源を切れば、どんどん水位が下がっていきます。たしか2分もあれば半分くらいまで抜ける。全部地下の貯水槽に入ります。
停電すると、一気に水が抜けてしまいます。残念ながら、僕は見たことがないです。

まあ水路は、歩くだけならただのコンクリートなので、大した感動はないです。
音のしないボートは、不思議な感じですね。聞こえるのはサラサラと水が流れる音だけ。密閉された館内なので人の声も聞こえてこないし。
あの時以来一度もそんな状態で乗れなかったのでたった一回きりの貴重な体験。

正直、アトラクションとしては全然つまらないです(笑)。

初登場のコスチュームは必ず笑いものになる運命にある:スプラッシュ・マウンテン004

僕がウエスタンリバー鉄道で勤務していた頃に仲良くなった一人に、K本君がいました。
彼はとても明るく明朗快活な性格のイケメンでした。

スプラッシュのコスチュームを初めて着た僕を見た彼が、「何じゃそりゃ〜!」と大笑いした人です。その後聞いてみると、
「実は俺もスプラッシュに行きたかったんだよ」と言われた。

当初僕は、スプラッシュへは行けない予定でした。それは僕をマークトウェイン号のトレーナー要員として残すためだった。で、スプラッシュに行けなかったK本君は、なぜかトムソーヤ島いかだに異動したんです。

K本君に会うたびに、
「お前のせいで俺がスプラッシュに行けなくなったんじゃー」と冗談めかして言われた。
もちろん笑いながらではあったが、半分本音だったろうな。

僕が、彼がいかだに移動した要因の一つではあっただろうな。
(つまりアメリカ河内で人員調整をした結果、不足したいかだに彼が異動したので、間接的に僕も原因になっているということ)

こういう悲喜こもごもがありつつ、異動者が決められたのです。
別の話にもつながりますが、希望の部署へ行ける人がいれば、代わりに行けない人もいる。その後、僕も希望しても『行けない場所』ができました。

あ、コスの話じゃなくなりましたね。

初めての運営はキャストプレビューだった:スプラッシュ・マウンテン005

この回はキャストプレビューについて語っています。

キャストプレビューとは、新アトラクションがオープンする前に、キャスト限定で行われる試乗会のようなものです。
日頃働いているみなさんへ特別にサービスしますよ、という意味もあるでしょうけど、最大の理由は、実際のゲストを乗せる前にキャストで試そう、ということだと思います。
キャストなら何かトラブっても対応が未熟でも怒りませんからね。
それにスクリーニングも必要ないし(笑)。

本物の「人間」が乗りに来た時のことを思い入れたっぷりに書いてますけど、あの時は本当にびっくりしたんですよ。いや、度肝を抜かれた、といった方が正確かもしれない。

本番までに想像していたイメージがアッサリと、完膚なきまでに砕け散った瞬間だから。それまでトレーニング中に積み上げたイメージが一瞬で崩壊し、全否定されたんです。

そこで初めて気がついたんです、屋内がこんなにうるさい場所だったんだ、と。

最初の僕らのスキルは、まるでシステムに追いつけていなかった:スプラッシュ・マウンテン006

人気(待ち時間の多い)アトラクションは、常に利用効率との闘いを迫られている。
長い待ち時間はゲストにとって大きなストレスの一つであり、出来るだけ負担を軽くしてあげたい。少しでも待ち時間を減らすのはアトラクションキャストの使命。

しかしその想いはなかなか報われることがなく、キャストはみんな歯がゆい思いをしているのです。

『南部の唄』試写会とサプライズゲスト:スプラッシュ・マウンテン007

すいません、また自慢話入ってますね(汗)。

せっかく撮った写真もほとんど他人に見せられないので、ここで出してみました。

あの時、試写会に誘ってくれたのは誰だったのか、正直言うと記憶がはっきりしなくて申し訳ない。一緒に行ったのはカガヤ君、ガンちゃん、ニイちゃん、僕、それと…あれ、4人だったかな?
たしかカガヤ君に誘われたんだったと思ったけど……。

スニークオープンはドキドキの終焉であり本番へのステップだ:スプラッシュ・マウンテン008

この回は、キャストプレビューとスニークオープンという、アトラクションなどが新規オープンする直前の、予行練習的なサービス営業についてのお話です。

スプラッシュのキャストプレビューは、社員にしかチケットを配布されていなかったみたいです。

その後、新アトラクションができた時には、キャストプレビューの招待チケットはキャスト全員に必ず配布されるようになったけど、当時は違っていたんです。
少なくとも僕ら準社員のオープニングキャストは誰一人チケットをもらっていなかった。

つまり、準社員は対象外だったんですよ……。
だから、リードがチケットをくれたのは、ある意味奇跡です。感謝感謝。

この日の朝の印象に残っている風景が、クリッターカントリーの入口にずっとあった壁が、朝、オンステージを歩いていくとすっかり取り払われていたこと。

今、当たり前にあるクリッターカントリーが誕生した瞬間というか、ついに始まった、というその時を目撃した、新鮮な気分を覚えています。

【第一部】スプラッシュ・マウンテン:オープン後

さて、ここからはいよいよスプラッシュ・マウンテンの運営が始まった時のお話に入っていきます。

さあ、お祭り騒ぎだ!オープン初日がやってきた:スプラッシュ・マウンテン009

スプラッシュ・マウンテンの公式なオープン初日のお話です。
覚えていることはほとんど書いたので、もう気が済んだ(笑)。
しかし滝の前で行われたオープニングセレモニー、見たかったなー。いや、でも中のポジションにいたら絶対見られなかったので、それはそれでよかったのかもしれん。

列の最後尾が『ゲスコン2』というポジション名なのは、その後十数年間変わらなかったし、僕が辞めた後もおそらく同じだろう。

最後尾。
実に、実に思い出深いポジションだ。ひょっとしたら、最も思い出の詰まったポジションかもしれない。

システム調整は波乱の幕開け:スプラッシュ・マウンテン010

スリルライド系アトラクションにおいて、ブレイクダウン(運営停止)は避けることのできない現象です。
機械的故障や悪天候、そしてゲスト要因のダウンもある。ビッグサンダーやスペースマウンテンとは違って、乗車遅れによるダウンはないけど、それでも機械だから、トラブルは避けられない。
特に、スプラッシュがオープンして1年目〜2年目くらいは、しょっちゅう停まっていた。

僕はリードから聞いた程度なので、本当かは微妙ですが、立ち上げ直後の新アトラクションは、とにかくシステムが安定しない。動かしながら少しずつ調子を上げていくようです。それは、最初はシステムの止まる基準が厳しめに設定されているから。ちょっとでも異常を検知したら、システムが自動的に停止するよう設定されているんです。

で、1年以上稼働し続けてみて、どうやらこの場合だと基準を緩和してもいいかな、と甘めに再設定する、という感じ。

だから、最初は毎日必ずと言っていいほど緊急停止が発生していたけど、オープン2年目くらいから、ほとんど止まらなくなったんですよね。で、安定期に入ると、数カ月間止まらないのが普通になりました。
でも逆に、止まらなすぎても不安になるというか(笑)。

オープンして2ヶ月後くらいの、まだ毎日のように停まっていた時期に、一週間ダウンしなかった時期があって。みんなで最近全然ダウンしてないね、逆に怖いよ〜(笑)、とか言い合っていた覚えがあります。

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あっくんさん

あっくんさん

元TDLにてアトラクションキャスト勤務を経験した十数年間を回想する場。このブログはそんな僕の、やすらぎの郷でございます(笑)。

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