シナリオコンクールの大賞を受賞するための確実な攻略法はあるのか?

シナリオコンクールを攻略する方法を練る

前回、ヤングシナリオ大賞受賞作を読んで放送も見た上で感想を書きましたが。

それで終わりじゃねーよ!
自分が書かなきゃ意味ねーじゃん、ですね。

そこで今回は、コンクールで受賞するためには何が必要かを書きます。

普通こういう内容は、受賞した人が書くべきなのですが……受賞するまで待ってたら、永久に書けないことに気付きましたので(気づくの遅すぎ!)。

なので、ただの妄想だと思ってお読み下さい。妄想が嫌な方は読むのをやめた方がいいですよー。

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シナリオコンクールへエントリーする目的を定めよ

シナリオコンクールに応募する目的って、実は人によって違うんですよね。

シナリオを書く理由も、やはり個々人で違う。

これ、シナリオスクールに通うと分かるんですが、決して全員がプロの脚本家を目指しているわけではないんです。

僕がかつて通っていた際に、同じクラスへ同じタイミングで入った方に、僕のライバルと言われていた人がいました。
あ同期で入った中で、毎週課題を書いてきたのが僕と彼女だけだったということなんですが。

その彼女がスクールに来た目的は「結婚相手探し」ですから(笑)。びっくりですよね。他に行くところいくらでもあるだろうって感じですが。
じゃあシナリオも適当に書いていたのか?いえいえ、みんなの評価がやたら高くて、聞く人聞く人みんな面白いって言ってて。
僕は必死に数日かけて書いた作品が微妙な評価なのに、たった一時間で書き上げる彼女の作品を、みんなが高評価。
悔しいのなんのって(笑)。
(その後彼女はネットドラマに書く機会ももらったようで、もはやセミプロでしたし、かなりの実力を秘めていた人でした。結局婿探しに成功し、お子さんもできたのでシナリオは辞めて、めでたしめでたしですが……)

まあ彼女みたいな人はレアケースですが、他の人にも聞いてみると、趣味でシナリオを書きたいだけで、別にプロになりたいわけじゃないって人、けっこういるんです。

そういう人は、自己表現の一つとして書いているみたい。
そんな人に、「プロになるためにはこうしてこうやって……」と講師が説明しても、あまり効果はないわけです。
別にシナリオを習う目的がプロじゃなくてもいいんですよ。

さて、コンクールはプロになりたい人が応募するわけですが、もう一つ別の理由を持つ人もいます。

それは、「賞金狙い」な人です。

実際いるみたいですね。ただ非常に難易度が高いため、典型的な賞金稼ぎにはなれないですが……。
なんと言っても重要なのは「コンクールは水物」という点です。

どういうことか。

シナリオコンクールの審査は一次審査→二次→三次→最終審査と進んでいくのが一般的です。
で、そこを通過すると、最終審査で受賞作が決まるわけです。
過去の受賞者の経歴を見ていると、大賞を受賞する人は、過去にほとんど受賞歴がない人が多いんです。

つまり、いきなり大賞を受賞したように見える。

中には例外としていくつも受賞している人もいますけど、大体が突然受賞したような人が多い。
実力があって何度も応募している人なら(実際受賞者は果敢にチャレンジしていますから)いくつも受賞を重ねて、結果として大賞に到達してもいいはず。

結論を言いましょう。

シナリオの審査基準は審査員が決めるのであり、またその基準は数値のような明確な基準があってのことではない。何ポイント以上獲得したら合格です、といった基準はありません。全ては審査員が「いい」と思ったら受賞です。

逆に、いいと思われない、または他の作品が優れていた場合、受賞を逃すわけです。

たとえば、たまたま恋愛作品が多いコンクールがあり、審査員がラブストーリーばかり読んでいたとします。
いい加減飽き飽きしていたところに、バッドエンドな社会派作品が来たら。新鮮味ありますよね。おっこれはスゴイな、と思うわけです。
それだけで評価が上がるんですよ。

多少難のある作品でも、新鮮味があればいいな、と感じるかもしれない。それでパッと受賞することだってあるんです。
審査しているのは人間ですから。偶然が作用することだってある。

それがコンクールなんです。水物、と言われるゆえんですね。

だから、コンクールで受賞するためには、「何度も応募する」ことが重要になってきます。

よく「初めて応募して受賞しました」って人がいるけど、あれヤバいですね。え、素晴らしい?
いえいえ。むしろ「危険」だと思います。

「私、たまたま買った宝くじが当たりました」ってくらい危険。ラッキーならいいじゃん、と思うかもですが、そこは違います。
これがもし賞金一億円とかだったらまた別ですよ。しばらく遊んで暮らせるでしょう。でも500万円だと、確かに高額だけど遊んで暮らせるとまでは行きませんからね。

そういう人は、受賞してからが厳しい。たまたま獲った賞に、のちのち苦しめられることになるんじゃないかと。

ただし、賞金が目的なら関係ないですよね。
賞金500万ゲットした~!で終わりですから。
一回でいい。偶然でいい。たまたまでいいから賞金ほしい。

それもいいと思います。主催者だってそれを承知のうえでのコンクールですから。

ただ。応募する側としては、そこはしっかり見据えて挑戦すべきかと思います。

自分は賞金だけほしいのか。
プロになりたいのか。

僕は偶然をゲットする方法は知りません。実力でゲットする方法も知らないけど(笑)。

賞金狙いなら、奇抜な作品をぶつけてみるといいんじゃないかと思います。
少なくともフジは評価してくれそう。
あなたが若い人でフジテレビから「お、若いのにこれ書くなんてスゴイね」と言われる年齢なら、ぜひチャレンジすべきですよ!

まあ冗談はさておき、では実際、コンクール必勝法ってあるのでしょうか?

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コンクールを攻略する確実な方法はない。だから書き続ける

これですね。

もちろん、真の実力を持った人なら「面白い作品を書けばいい」なんて御無体なことを言うかもですが。
いやあのね、それができたらコンクールなんか出しませんって。

上で書いたとおり、コンクールは水物ですから、どんなに優秀な作品を出しても、それを読む人が低評価を下したらおしまいなんです。

内容の優劣を語る前に、審査の基準が人間の感じ方だけで決まるため、どうしても避けられないことだと思います。

もっと明確な、審査員の気まぐれとも言える「ブレ」が起きない審査方法を採用すればいい?
そんな方法があったとして、信頼できるか疑問ですね。

だって、面白さって人それぞれだし、誰にとっても同じ感じ方をする魅力ってないんです。

誰もが面白いと感想を言うドラマを、つまらないと評価する人はいるんです。

国民的人気メニューのカレー、ラーメン、ハンバーグを嫌いな人がいるように。誰もが名作と評価する作品を、駄作と言う人は確実に存在します。

とにかく、コンスタントに書き続ける。これがプロへの王道だと思います。

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プロの実力は優れた作品を書くことよりも書き続けることに表れる

一作だけ全力で書いて受賞して、あとが続かないなんてつまらないです。

せっかく受賞するなら、賞金だけじゃなくて高額の執筆料を獲得してほしい。コンクールの賞金の数百万円なんて、はした金に思えるくらいに稼げる脚本家になればいいんですよ。

そして脚本家は稼げるんだと世間から思われるような作家になるべきだし、それを目標にすべきです。

まだプロになれたわけじゃないのに、そんなことを考えるだけ無駄じゃない?と思っていたら、それは甘いと思う。

プロ野球選手になる人は、子供の頃からプロやメジャーで活躍する自分を思い描くものです。イチローだって、子供の頃に夢はメジャーでヒットを打つことですって卒業文集に書いていたくらいですよ。
本田圭佑だって同じ。海外で活躍することを目標にして、絶対実現するって決心していたわけで。

僕らだってプロになって活躍する姿を思い描きましょうよ!ってことです。一作だけ面白いと言われるより、何作書いても面白いと言われる方がはるかに難しい。でもそれこそ目指す道でしょう。プロになるってそういうことだし。

ただ、どんな世界でも、プロとは様々な条件下で最大限のベストを尽くすことだと思います。

常にベストコンディションで書けるわけじゃないし、制約が多い中で、どれだけ面白くできるかが腕の見せ所だと思いますよ。

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