いよいよ締め切りが、近づいてきましたね。
今年の創作テレビドラマ大賞。
何と、今回から応募はネットのみになりました。
これはちょっと驚きです。
シナリオ界って、何となく体質が古くてネット関係は他人事みたいに捉えているんじゃないかと思っていたんですけど。
まさか、ネットオンリーの応募形式が到来するとはね。
ちょっと見直したぞ(笑)
初めてのネット限定応募となれば、色々とトラブルが予想されます。
そこで、応募の際の注意点について書いてみました。
Contents
さて、肝心の募集要項について見ていきましょうか。
今回の募集要項、及びよくある質問を見ると、特に感じるのは、
ルールを守らないやつは許さんぞ!
ってことですね(笑)。
かなり厳しい印象を受けます。
〜しないでください、〜すると失格です、の文言が踊っています。かなり手厳しい上に、容赦ない感じがします。
今どきこういう書き方って、珍しいですよね。ほとんどのシナリオコンクールは、有望な新人を発掘し、大いに活躍してもらうのが目的です。
ということは、今後一緒に活躍してもらう、ドラマ制作に協力してもらう人を探しているわけじゃないですか。
少なくとも、仕事上の重要なパートナーを探すイベントなわけですよ。
それを、まるで
「お前らのあら捜しをしてやるからな、覚悟しておけ!」
とでも言わんばかりの高圧的な告知。
中の人って、性格の悪い人たちなの?(笑)
いえ、違うと思います。
このコンクール、NHKではなく、日本放送協会が主催していますので、NHKがそういうスタンスでいるというわけではないと思います。
おそらく、日本放送協会は限られた人員でこの作業をやらざるを得ず、そうなると出来るだけ担当者の手間をかけない効率的な方法として、
「応募者に一手間かけてもらうことで効率化を図る」
手段に頼った、ということでしょう。
応募する我々としては、ちょっとしたことで審査から外されるのでは?と不安になりますから、どんな些細な点も確かめておきたいわけです。
ところが、それにいちいち付き合っていると審査作業が著しく遅延する、と。
そこでこのような厳格な要項になってしまったと思われます。
これを読めば、だいたいのことは書いてあります。
PC画面で見る募集要項
いや、すごいですよ、これ(笑)
同じ文言を3回も繰り返してる。
スマホで見る募集要項
スマホからだとさらに混乱。
……クドい(笑)
まあ好意的に見ると、今回から初めてネット応募のみとなり、混乱が予想されると。
事前にシツコイくらいに十分説明しておかないと、受け取る側が大混乱をきたす可能性があるのでしょうね。
特に、自分の作品がちゃんと届いているか、心配になりますよね。
ネット環境のせいで届いていなかったら?自分の実力不足で落選したらしょうがないけど、ネット環境のせいで届かなかった、と分かったら。
諦めきれないですもんね。
中には、届いているか確認しろ、とクレームをつける応募者もいたりして……。
そんなクレーマー応募者にはならないよう、せめて私たちは気をつけましょうね。
内容は、昨年と特に変わった点はないようですね。
応募資格は、
プロの映像ドラマ脚本家として活動したい方。性別、年齢、職業は問いません。
だし、
応募作品は、
(1)テーマ・内容は自由。ただし未発表のオリジナル作品に限ります。共作は不可。 (海外ロケが必要な作品や時代劇は除く)
(2)放送時間45分のもの(A4縦書きで20字×20行を1枚とし本文50~55枚)。
(3)1 人 1 作品。複数作品を応募した方は失格。
(原文のまま)
だし。
あ、締切は、
2020年6月30日(火) 正午
ですからね。
正午、っていうのがちょっとくせものだな。
なんで午前0時にしなかったのか。
初めてのネットのみ応募だから、夜中が締め切りだと何らかのトラブルになった時に、対応できないからでしょう。
締め切ったつもりが、全然システムが作動してなくて、翌日まで応募できちゃったりしても見てられないし。
トラブルが起きたら、むしろ面白いかも(笑)
これぞまさに、ドラマだっ!
って言ってる場合じゃないかも。
今まで、応募原稿は郵送でしたから、どう用紙をとじるか、とか何を最初に記載するか、とかの注意事項がありました。
ネット応募になると、どうでしょうか。
PDF書類を見てみましょう。
基本情報の入力を行う
おっと、その前に。
まず応募するには、別ページから基本情報を入力するんですね。
で、その上で原稿をアップロードする。
ヤンシナだと、情報入力画面であらすじを入れますが、こちらは自分の情報のみですね。
分かりやすくていいと思います。
応募脚本の構成
表紙:タイトルのみ(本名、ペンネーム等個人情報は書き込まないこと)
2~3ページめ:梗概(2枚まで)
4ページめ:登場人物表(1枚)
5ページめ以降:本文(50枚~55枚)
最後のページ:参考文献(既成の出版物等からの「出典」がある場合のみ)
注目は、梗概の「2枚まで」かな。今までは800文字程度、とかでしたかね。
Wordで書くと、800文字程度って2枚に収まらないですよね。
大体3枚めに突入しちゃう。あれ、審査員もウザいと感じていたんでしょうね(笑)
応募脚本は
Wordのみ
です。
「拡張子は.doc および.docx のみ受け付けます。」とありますが、おそらく審査する際は、Wordで開くはず。
つまり、違うソフトで書いても、Wordで開いた時にどう見えるか、が重要。
専用のエディタで書く人は、注意しましょう。
僕は本当は、「オズエディタ」で書きたいんですけどね……。
最終的に、Wordに文章を流し込んで整形しないといけないな。
いやもう、脚本は「オズエディタ」一択でいいよ。マジで。
Wordで書くと、印刷した文面が汚いし体裁を整えるのが不便だし、なんで業界の人はこんなクソソフトを使ってるんだろう? って疑問しか沸かない(笑)。
ただオズエディタは、Mac用がないのが唯一の難点です。なので、仕方ないか。
Wordは「書類」であって、決して「原稿」じゃないんですよね……。
さて、気を取り直して。
その他の注意点
・タイトル文字を大きくする、文字の色を変える、などの変則的な書き方は失格です。
・用紙は A4、横置き、縦書き、文字の色は黒に限ります。違反した作品は失格です。
・画像データ等 脚本以外のものが含まれたもの、パスワードを設定したものは失格です。
パスワードを設定って、見せたくないんか(笑)応募した意味ないじゃん。
と思ったけど、セキュリティを考えてそうする人がいるってことかな?
うーん、気持ちは分かるが、そんな配慮は意味ないよね。
これ、審査員を信用できないって言ってるのと同じですよー。
もう「シナリオで仕事する気がない」って感じですね。
審査する方も、大変ですねえ。
投稿方法も、要注意ですよ。
・アップロードは1回のみです。複数投稿しないよう注意して下さい。
(正式にアップロードされると返信メールが届きます)
最大の懸念は、ネット回線がどのくらい混雑するか、ですか。
ちょうど応募するタイミングが重なって激重になった時。
画面が固まったら、心配して再投稿しそう……。
締め切り5分前くらいから、危険な状態になりそう。
6/30の正午、平日の昼間か。場所によっては危険ですね。
混雑する環境で応募するなら、ちょい早め投稿にした方がよさそう。
特に、外出先でノートを使って応募する方。
通信環境に気をつけた方がいいですよ。
ギリギリまで粘って原稿を確認してから出す、っていう作戦は注意しましょうね。
俺は11時59分に応募ボタンを押したんだ!って主張しても、見苦しいだけですよ(笑)。
受賞したいなら、一刻も早く原稿を完成させましょう!
★
僕ですか?
……あっ、書くの忘れてた(笑)
それより、今回のシナリオは、ちょっと配慮が必要ですね……。
(つづく)