盗作が何のメリットも生まない理由は、非効率だから

芸術的な壁画の画像

クリエイターとして活躍したい人は大勢いると思いますが、創作する上で避けては通れない問題、というより常に危機管理しなければならない事項の1つに「盗作」問題があります。

自分が盗作してはいけないのは無論のこと、他人に盗作されないよう、盗作させないように配慮するのは当たり前の自衛術として考えておかないといけない、と考えています。

なぜ盗作がいけないか、なんて常識論をくどくどいうつもりはないのですが、防犯という意味ではうかつに人にアイデアを喋るのはいかがなものかと思います。

……と。

言ったその口でこんなことを主張すると、思いっきり突っ込まれるのは覚悟のうえで。

アイデアが自分のオリジナルだなんて、ただの妄想ですよ、って話をします。

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真のオリジナリティなど、ただの妄想に過ぎない

僕は昔から小説家を目指してあれこれ書いてきた者ですので、オリジナリティには相当こだわりがあります。

他人が想像どころか夢にも見ないだろうってくらいの独創的なアイデアを考え出してやろう、と必死に、それこそシャカリキになって奇想天外な構想を練って来ました。

話は変わりますが、映画監督の黒澤明は、

創造とは記憶である

という言葉を残しています。(違ったかな?)

参考 ミュージアムプランナーの映画そぞろ歩き #30 黒澤明「創造とは記憶から生まれる」シネフィル

なぜ創造が記憶力なんだ?と思いますよね。

これ、今の自分にはすっごくよく分かります。
あ、いや自分が黒澤明に肩を並べるなんて毛頭思ってませんから!

でもこの言葉の意味するところは明白で、どんなにオリジナリティを高めても、過去のどこかで同じものが生み出されているんですよね。
ただ昔は記録装置がなかったから残せなかっただけで。

もしカメラやレコーダーがあったら、どんな作品も過去のどこかで誰かが作っているはず。

なぜそう言えるかって?
人間の脳はみんな同じ構造だからです。

もちろん、世界中に様々な文化や歴史、自然、宗教、社会などが絡み合い多様な価値観と美的感覚があることでしょう。

それらがミックスされて創作がされるのですが、脳の構造が同じなら、入力された原材料さえ同じか、似たものを入れたら当然、類似したものが生産されるはず。

今や世界中の文化がフラットになりつつある中で、世界の誰かが全く同じ想像をしたとしても不思議じゃない。

地球の裏側の人が日本人のあなたと同じイメージを抱いて、同じ作品を創作しても、何の不思議もない。

つまり、世界のどこかで自分と同じことを考えている人は、確実に存在する(はず)んです。

だから、もし、自分が作った作品と全く同じものを、誰かが発表したとしても、それは盗作ではなく偶然同じものを創作したのかもしれない。

シンクロニシティという言葉がありますが、偶然の一致はそんなに奇跡的なものではないのかもしれないですよ。

というくらいの覚悟をしておかないと、他人の作品を見て

あれ、俺の作品と同じじゃないか!盗作しやがって!

と悔しい思いをするかもしれない。

でも、同じ人間なんです、ライバルも。同じものを見て感動して同じ作品を作ること、全然ありえなくない。
こんなことを言うのも、先日の事件があったから。

先日の京アニの事件の容疑者だって、自分の作品を盗まれたって言ってたでしょ。

でもね、そういう思いって、きっと他のクリエイターだってみんな一度は感じているはずだと思う。

容疑者は自分の作品を盗まれたと言ったそうですが、「盗作された」なんて妄想は、クリエイターなら誰しも経験があると思う。

新海誠監督だって宮崎駿さんだって、まだ無名だった頃、他人の作品を見て俺が考えたのと同じじゃないか、と思ったことがあるはず。
(本人に確かめたわけじゃないけど、たぶんそういう思いは一度は抱いたはずだ!)

つまり、アイデアなんて誰でも思いつくってことを言いたいんです。

だから、アイデアは大事に保存しておくよりどんどん世に出した方がいいですよ、と言いたかった。

これは自戒を込めて。

僕も昔から、大事なアイデアはとっておいて出さないようにしていた。
すると、有名な誰かが先に発表するんですよ。

あ、あれ俺も昔、考えついていたのに!って。

今さら悔しがっても遅いです。

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盗作は、誰から見ても非効率である

上のような考えがあるからといって、盗作されてもしょうがないよね、というわけではありませんし、してもいいよねとも言いません。

この世では、創作物は著作権で管理することが、文化的遺産を保護する最も効率のいい手段であることに変わりはありません。

物であれアイデアであれ、盗むという行為が反倫理的行為だということはいったん脇に置いて。

よくコンクールに応募すると、自分の作品を盗まれるんじゃないか、と妄想する方がいますけど。
それ、完全に妄想ですよ。

少なくとも、主催者側は一作だけ手に入れて満足なんてしませんから。

優れた作者なら、何作も書いて欲しいもの。何作もヒットを連発してほしい。そして局なり映画会社なりを儲けさせてほしいと考えています。
一作盗んでも、その先はどうするの?ってこと。

あと、審査員がアイデアをもらっちゃうとか。これもありえないですね。

だって、すごく面白い作品を一本手に入れたとしても、じゃあ続編はどうするの?ってことです。

あなたが本当に優秀なら、次回作も次々回作も、書いてもらいたいですよ、実際。

じゃんじゃん書いてもらって、どんどん利益を生み出してほしい。エンタメ産業をガンガン盛り上げてほしい。
そう思っているはず。

そして、他人の創作物を盗む人は、それを超える作品など、作れるはずがない。

本当に優れた作品を作れる人は、それを生み出す努力をした人ですから。

だからこそ。

みんなで頑張って、優れた作品をどんどん世に出しましょう!

さ、俺も頑張るぞ〜。

 

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